商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ミシマ社 |
| 発売年月日 | 2022/09/15 |
| JAN | 9784909394750 |
- 書籍
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ぼけと利他
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ぼけと利他
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商品レビュー
4.4
16件のお客様レビュー
アマゾンで評価高かったので借りてきました。 確かにいいんですけど。 全36通のうち最初の20通くらいは読むのが少し億劫になってしまった。老人に対して繰り出されるフレーズはどれも優しく、他人に伝えたくなるものも多い。但し現在親の老人介護をしている身としてはなかなか素直に受け取れ...
アマゾンで評価高かったので借りてきました。 確かにいいんですけど。 全36通のうち最初の20通くらいは読むのが少し億劫になってしまった。老人に対して繰り出されるフレーズはどれも優しく、他人に伝えたくなるものも多い。但し現在親の老人介護をしている身としてはなかなか素直に受け取れない。 そりゃ筆者らのようなマインドセットを目指したいのは当然。なのだけれど。無理じゃない? 親介護でこんなこと考えてたら親のみならず兄弟親戚から「あいつが全部やってくれる」と金も労働も押し付けられるだけでは? 25通目「シン・母と子」が1番印象深い。 家族介護の情実が恐ろしさを生む。家族介護は情実の縄を解きほぐす機会。けれどもこれは慈悲に満ちた寛容に目覚めというとのではなく、僕の中にいる荒ぶる子供による親殺しであり母からすれば大人になった僕から介護を受けることで母にある子供の僕を殺す「子殺し」 であるという。 「親殺し」はなんとなく分かっていたような気もするけど、「子殺し」は思いつかなかったなぁ。 元々輪郭なんてないんだけど、それでも輪郭がどんどん溶けていけば、中身は親子のまま金と時間と労力はかけられるけれど、朧げな表面のおかげで腹を立てることも険悪になることも少なくなるかも知れない。 20-30代の親を交通事故や火災、津波、心筋梗塞脳出血などで突然亡くした人も少なくないでしょう。親の介護が出来る、親がゆっくりいなくなることは余程幸運なことなんだろうなと自分自身に言い聞かせてきましたが(実際事実だしね)物理的に親がゆっくりいなくなるだけでなく、親という認識をもゆっくり殺していける、そう思えばさらに幸運なことなのかも。その時間そのものは大変であっても、亡くなった後がね。 人間はどうせ必ず、しかもすぐ死ぬし。 正直至らない自分自身と比較してしまって読むのが辛かった。 今は星3.5。 でもこれから10年後、両親がいなくなり自分もより年老いた際に再度この本を読んだら間違いなく星5だろう。 てことで星5。
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付箋をたくさん付けながら読んだ。おふたりの、ひとつのことに対する考えの深さ、言葉の尽くし方がすごすぎて戦慄を覚えるほど。しかも言葉の使われ方が、自分の考え(正当性)を主張するためではないのがよかった。
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伊藤亜紗さんと村瀨孝生さんの往復書簡の書籍化。 伊藤亜紗さんの本は「体はゆく」に続けて2冊目。「体はゆく」はとても興味深かったけれど、まだ伊藤亜紗さんが伝えようとしてくれていることをちゃんと理解していないと感じたんですよね。 そして、この本も、とても興味深かったけれど、やっぱ...
伊藤亜紗さんと村瀨孝生さんの往復書簡の書籍化。 伊藤亜紗さんの本は「体はゆく」に続けて2冊目。「体はゆく」はとても興味深かったけれど、まだ伊藤亜紗さんが伝えようとしてくれていることをちゃんと理解していないと感じたんですよね。 そして、この本も、とても興味深かったけれど、やっぱりちゃんと理解できていないというモヤモヤが残りました。 往復書簡の相手の村瀬さんは、福祉大学を卒業した後に特別養護老人ホームに勤務し、その後「宅老所よりあい」を立ち上げたという方。この施設についても詳しいことは調べていないのだけれど、在宅を基本として、デイサービスという形で認知症のお年寄りの介護を担っている施設、ということなのかな? 書名に「ぼけ」という言葉を使っているのは、「認知症」という名称を使ってしまうと、「疾病」として扱っていることになるからとのこと。ボケていくのは、年齢が高くなれば自然なこと。それを病気扱いするのは変なのではないか、ということらしい。 そして「利他」。他人のためにする行為。 この往復書簡は、利他に関するイベントで、利他とお年寄りの介護になんらかの関係があるんじゃないかというようなことを発言したことから企画が立ち上がったとか。 この本を読み進めながら、私の「利他」に対する解像度が低すぎて、「ぼけ」と「利他」の関係性についてには至ることができないなーと思っていました。 とはいえ、それぞれのエピソードでは、共感できるものや、新たな発見を得られるものがたくさんあって、読んでよかったな、と思っています。 村瀬さんが関わっているお年寄りたちのケアの話や、伊藤さんが仕事で関わってきた身体障害者の方々の話。どれも考えさせられるものでした。 「利他」の解像度は低いままだけれど、介護する側が、介護される側の利用者に対して「利他」を行っているだけではなく、その関係性の中で、ある意味、利用者(介護される側)が、介護する側に対して「利他」的な行動※をしていると考えられるのではないか、というような解釈をしているところがいくつかあって、それがとても興味深かった。 (※身体的な行動でない場合もあるが) 第三者から見える「利他的行動」と、当事者の間にある「利他的な動き」が違うのではないかという考察。実際に「介護」という現場を知っているわけではないけれど、普段の人間関係においても、一方的な「利他」というのはないのではないか、とか考えさせられました。 読み始めてから気がついたんですが、私は「往復書簡」という形式の書籍が割と苦手かもしれません。「利他」という概念の解像度が低いことも相まって、私の中で「まとめ(結論?)」が作れませんでした。 もう少し「利他」に対しての解像度を上げないと理解できないのかも。 とはいえ、ここに書かれているさまざまなエピソードは心に響いたし、なにかわからないけれど、なんとなく心の中に降り積もった断片的な想いは蓄積された気がします。
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