歌集 発芽

岡崎裕美子(著者)

• 販売会社／発売会社: ながらみ書房
• 発売年月日: 2005/10/23
• JAN: 9784860233549

商品レビュー

2014/04/26

短歌の本。現代的で、女性の率直な気持ちがあった。岡崎さんには何度かちらっと会った。あまり話さないようなひとだったように思うけど、そういうひとの方が、短歌というクラシカルなフォーマットだけど、こういう激しいものを書くんだろうな。

2012/09/15

とってもアレなきっかけで知った歌集でしたが、
とってもアレな歌が多くて、
とってもアレな気持ちになりました。

昔、『もしもし、運命の人ですか。』（穂村弘）
のレビューで取り上げた歌が、
この人の歌だったなんて…
もしもし、岡崎さん、運命の人ですか？

（ちゃんとした言葉で言える気持ちなど
気持ちではない
気持ちよくない）

母親に抱かれるように眠るのねミルク飲んでる形のままで

したあとの朝日はだるい　自転車に撤去予告の赤紙は揺れ

絶え間なく抱かれ続けるわたくしのからだではもうなくなってしまう

ハイライトくわえて文学的な目で触るから振りほどきたくなる

君がため風呂に入りて地下鉄にまた乗る時の何か寂しき