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手話が「発音」できなくなる時 言語機能障害からみる話者と社会
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手話が「発音」できなくなる時 言語機能障害からみる話者と社会

石原和(編者), 菊澤律子(編者)

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手話が「発音」できなくなる時 言語機能障害からみる話者と社会

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ひつじ書房
発売年月日 2022/09/19
JAN 9784823411564

手話が「発音」できなくなる時

¥1,870

商品レビュー

5

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2024/02/05

登録番号:0142522、請求記号:801.9/I74 配架場所・貸出状況は以下をご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=0142522

Posted by ブクログ

2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

みんぱくで買った本。 2013年に行われたみんぱくセミナーの内容をまとめて本にしてくれたもの。 近所に聴覚障害者の働くパン屋さんがあったので、ごっつぁんですみたいな感謝の手話だけは覚えたことがあるが、ほかは全然わかってない無知状態だったため、手話が発音できなくなる、とは…?と、ある意味ジャケ買いだった。 このセミナーは元々、交通事故で手を怪我して手話ができなくなった方が保険適用に関する裁判でどうも納得の行かない判決になったということから発しているらしい。 確かに手話なのに手が動かなくなったらそりゃ手話ができなくなるけど、それは発音できないというよりは手話できないだしなぁ。 ただ、手話だと手をおでこの前に持ってきて移動させるみたいな言葉があるようで、しかも移動させること自体は複数の単語で共有しており、その際に指を畳んでいるか開いているかで意味が変わってくる、と。つまり、手をおでこの前に持ってくることはできるけど指の開閉ができなくなると、一部の単語を「発音」できなくなる、ということ。 そりゃ事故で手が動かせなくなったらできなくなるのも当然、というか五十肩とかの加齢問題でも同様の問題は出てきてしまうのでは、とは思った。手話、結構ハードルが高い言語なのかもしれない。 「さる」と「たる」という音声単語があり、aruまでは同じなので、歯茎を使う音が出なくなるとどちらも「ある」みたいな発音になってしまう、という問題と、手をおでこの左から右に持ってくる動作+指を閉じるか開くかで意味が変わってくる主語の場合、指を動かせなくなると意味合いがわからなくなってしまうという問題が似ているというのはとても興味深かった。ここでタイトル回収ということだな。 また、手話はそれぞれが日本語の単語に対応しているわけではなく、例えば海が青いという表現をする際に、どのくらい青いかというのは手の動きで表現するという感じで、翻訳はできるが意味は違うということを知った。 ということは、頭の中で考えるときも、今自分がこうして感想を書いているように文字で考えるのではなく、手話の表現で考えているというわけか。海外に行くと、この人たちは英語(とか)で考えているんだなぁ、不思議だぁ、となるが手話でも同様なんだな。「日本語」はあくまでも第二言語だ、と。 内容的にとても面白くはあったのだが、10年前に手話に関わる法律への問題定義をして、今はどうなっているのかという話が来るのかと思いきや、特になかったので、なぜ今になってまとめたのだろうという思いが浮かんでしまった。

Posted by ブクログ

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