商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/08/25 |
JAN | 9784065288382 |
- 書籍
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月の三相
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月の三相
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商品レビュー
5
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
装丁買い。2年ほどかけて読了。 結論から言うと合わなかった… 以下個人的所感です。 ドイツ/月にまつわる名前という共通点のあるルーツの異なる三人の女性/失踪 というキーワードは面白そうだったが、読んでみると「ずっと何の話をしているんだろう」のまま終わってしまった 帯の推薦文が多和田葉子だった時点で文章と物語の傾向に気づくべきだった とにかく徹底的に細かい描写を積み重ねていく手法 このある意味くどい感じを楽しめないと読み通すのがきついと思われる それをだから何だ文章が美しいだけじゃないかと思ってしまう無粋な自分には合わなかった これはもう相性としか言いようがないと思う。ごめんなさい。
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誰もが自身の面を持つ町での入り組んだ物語は、三叉路の多い町の路筋であり、年齢とともに刻まれる顔の皺の流れでもある。頭部は自身で視認出来ず、外部を把握する感覚が集まる部位で、身体の一部でありながら外との接続が強いと言える。面というフィルターで、他者との時間と距離を描いた美しい小説。
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月の三相とは、"新月""半月""満月"。月の光が変容を受け入れてくれる。面に惹かれて旧東ドイツの南マインケロートという街にやってきた3人の女性の名にも月が含まれている。面は、欺瞞を表し針鼠にも変貌する。髑髏もまた面である...
月の三相とは、"新月""半月""満月"。月の光が変容を受け入れてくれる。面に惹かれて旧東ドイツの南マインケロートという街にやってきた3人の女性の名にも月が含まれている。面は、欺瞞を表し針鼠にも変貌する。髑髏もまた面である。抽象的な印象だが細かな描写であり想像力が掻き立てられ瞼に映像が映し出される。エーミールとクララ…フランク、フローラ、歴史に引き裂かれる。フランクの拘りの蝶に結びつく物。トマスの蝶へのトラウマ。奇妙な『眠り病』という流行病。人魚姫や茨姫に例えられたり、いくつもの次元が交差するような肖像面の物語。
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