商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2022/08/24 |
JAN | 9784344009400 |
- 書籍
- 新書
冬の狩人
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冬の狩人
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【レビュー】 1979年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビューした大沢在昌さん。 1991年に発表した警察小説『新宿鮫』が吉川英治文学賞と、日本推理作家協会賞を受賞。 『新宿鮫』シリーズ4作目『無間人形』では直木賞を受賞。今なお多くのファンから支持される人気シリーズ。 そ...
【レビュー】 1979年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビューした大沢在昌さん。 1991年に発表した警察小説『新宿鮫』が吉川英治文学賞と、日本推理作家協会賞を受賞。 『新宿鮫』シリーズ4作目『無間人形』では直木賞を受賞。今なお多くのファンから支持される人気シリーズ。 そんな『新宿鮫』シリーズと人気を分けるのは累計200万部突破の『狩人』シリーズ。 同じく新宿を舞台に一匹狼の刑事・佐江の活躍を描いています。 映画を観ているような圧巻のスケールで本当に面白かったです。 事件の核心についていくところが、登場人物のセリフで読みながらハッとする連続。魅力なのは「会話劇」! 交わされる言葉がリアルで、その場で聞いているような感覚に陥ります。 読み手というよりかは、一緒に事件を解決していく刑事の一員になったような感じで読むこともできて、面白かった。 ハードボイルドだけど、思ったよりソフトで読みやすい。どんどん謎が出てくるので、「これはなんだ?」と思っているうちに物語に入っていくリアリティさも。 佐江と川村の息がどんどん合っていく感覚も良かった。 【大沢在昌さんコメント】 1年をかけて書いたそれだけ価値のある作品だと思っています。 小説を書く時に、小説を書くことは料理だと考えてます。例えば、豚肉の素材を使っても、中華風かイタリアンにするか和食にするかで全部味付けが変わってきますよね。 「狩人」シリーズは新宿が舞台で、ほとんどの作品に暴力団が絡んで激しい銃撃戦もあるし…僕のなかでそういう脂っこいものを書くのはもういいかな、と。 あっさりしていて美味しいという小説が『冬の狩人』を書く時に味付けというか、料理のやり方です。 地方という今までにない舞台で、暴力団もあまり登場しないという設定にしました。 手書きの原稿で890枚です。証拠が見えてくる…とか、やりとりの中で読者にわからせようという会話もポイント。一緒に物語を追っかけていく快感、つまり刑事の横に浮かんだ目になって事件の真相を肉薄していって、どんどん隠されていた秘密が分かってくる時に、物語の快感が生まれるので、そういう気持ちを読者に味わってもらいたいと思って書いてます。 1つの謎で、これだけの厚い物語を引っ張りきれませんから、大きい謎の「殺人事件の犯人は誰か?」「その動機はなにか?」があるけれど、途中でいくつか小さい謎を解いていく。 小さい謎を解いていくと、今度は次の謎が浮かんでくる「阿部佳奈の正体は一体誰なのか?」ということも含めて、とにかく物語を動かし続ける・読者に休む暇を与えないようにしています。 【作品内容】 今回の物語は、主人公の佐江がいる新宿から遠く離れた地方都市H県から始まる。 ある日、地元の高級料亭で銃声が鳴り響く。 撃たれたのは市長・建築会社社長・弁護士という地位のある3人。銃弾を受け倒れた…。 唯一その場から逃れたのは、弁護士秘書の阿部佳奈。彼女はそのまま姿を消した。 犯人を追う県警は、重要参考人として阿部佳奈の行方を捜査したが全く手がかりが掴めず、事件は迷宮入りするかと思われた。 しかし…事件から3年後… 県警に阿部佳奈を名乗る人物から「出頭する」というメールが届く。 出頭する条件は、遠く離れた新宿の刑事・佐江の警護。そこで県警の新米刑事・川村は、佐江に協力を要請する。 すると佐江は阿部佳奈という人物に全く心当たりがないという。 一体阿部佳奈とは何者なのか?そして彼女の狙いとは? 佐江は会うことを決め、H県へ向かった。 警察しか知らない秘密の場所で、阿部佳奈と会うことになった佐江。 しかし、その場所に彼女を狙う人物が現れる! 間一髪で、最悪の事態は避けられたが、実は阿部佳奈はこうなることを予測していたと言う。 川村とともに事件の真相を追ううちに佐江は、ある巨大企業に闇に直面する。 最後まで謎が謎を生み、圧巻のスケールで描かれるエンタテイメント小説。
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