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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/08/22 |
JAN | 9784125014579 |
- 書籍
- 新書
遠巷説百物語
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遠巷説百物語
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
再読しました。 最初読んだのは、たしか2022年の春だったと思う。お馴染みの登場人物は出ないだろうなあという予測もあって、Kindleでポチったものの、読まないでいた。一年近く積ん読(Kindleでも積ん読というべきなのか、なかなかに微妙)していて、ようやく手にとって読むと今まで...
再読しました。 最初読んだのは、たしか2022年の春だったと思う。お馴染みの登場人物は出ないだろうなあという予測もあって、Kindleでポチったものの、読まないでいた。一年近く積ん読(Kindleでも積ん読というべきなのか、なかなかに微妙)していて、ようやく手にとって読むと今までとはかなり趣向が違う気がして、読むのに苦労があった気がする。 『了巷説百物語』『病葉草子』を読み終えて、あらためてシリーズを読み返している。 再読しても、なかなか読みにくいなあと思うのは、舞台が時代劇などでお馴染みの江戸ではなく遠野だからだろう。遠野といえば遠野物語くらいしかしらない私には、背景自体が想像つかない。作中で描写はされているけれど、いまひとつ映像が浮かばない。時代劇というのものは、それが正しいかどうかは別として、ある種のとっかかりを与えてくれていた。文化であったんだなと思う。 最近の研究で、江戸後期の地方都市は参勤交代という制度の効果で存外と発達していて、言葉もそこまで極端な差は無かったという。それが日本として開国時、明治維新では後年の強みになったという。 そのあたりを、組み込んでいるのだろうなと、この本を読んでいてそう思った。 また、社会風刺を意識しているわけではないだろうけれど、ちょっとした経済学の基礎みたいなものも組み込まれているのが面白く思えた。 作中の事件は、どれも陰惨なものが多くて胸のふさぐものが多いが、読後感はシリーズの中でもかなり良い方だと思う。 この本の語り部は、境界線をきちんと意識して、それをこえないという分別と配慮を持っていた。憧れを美しい形のままにする知恵の持ち主だったのだろう。 それは安堵を与えるとともに、どこかうら悲しくもある。
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久しぶりの京極夏彦先生。やっぱり面白い。最後の章は「巷説百物語シリーズ」を全部読んでいたらもっと楽しめたのかもなぁ(以前に読んだような気もするけど忘れてしまってる汗)
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筆頭家老の密命を受け巷間の噂話を蒐集する宇夫方祥五郎。遠野を舞台に小悪党たちが跋扈する! 第五六回吉川英治文学賞受賞作。
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