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空爆論 メディアと戦争 クリティーク社会学
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空爆論 メディアと戦争 クリティーク社会学

吉見俊哉(著者)

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空爆論 メディアと戦争 クリティーク社会学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2022/08/08
JAN 9784000271776

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2023/04/18

1945.3.10の東京大空襲はアメリカの用意周到な作戦であり.B29とナパーム弾による無差別攻撃と認識されているがF13写真偵察機で東京の写真を撮り、攻撃目標を事前に決めて、効率的な作戦を立てていたのだ.この成果を朝鮮戦争での平壌(1952.7.11, 8.29)、ベトナム戦争...

1945.3.10の東京大空襲はアメリカの用意周到な作戦であり.B29とナパーム弾による無差別攻撃と認識されているがF13写真偵察機で東京の写真を撮り、攻撃目標を事前に決めて、効率的な作戦を立てていたのだ.この成果を朝鮮戦争での平壌(1952.7.11, 8.29)、ベトナム戦争で活用して来たが、過疎地域での空爆の効率性、さらには米兵の消耗で挫折したアメリカは、直接兵士を派遣しない形のドローン作戦を主体とした行動を取ってきている.それを後押ししたのが2001年の貿易センタービル爆破だ.空爆に関して多くの資料をベースにその歴史を克明に描写しているが、非常に重要な多くの視点をあぶり出しているのも凄いと感じた.ロシアのウクライナ侵攻に関して、ロシアのドローンが全て外国製品で構成されていることを指摘し、プーチンの思想の至らなさを喝破しているのも良い.最後に「20世紀のメディアの発達を単に情報伝達機能の問題としてだけ考えるのではなく、私たちの身体の日常的なふるまいから巨大な暴力装置としての国家の作動までを貫く(媒体)の諸技術として把握する必要がある」と述べているが、大いに賛同するものだ.

Posted by ブクログ

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