![ステータス・ゲームの心理学 なぜ人は他者より優位に立ちたいのか](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001987/0019871466LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2022/07/26 |
JAN | 9784562071944 |
- 書籍
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ステータス・ゲームの心理学
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ステータス・ゲームの心理学
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商品レビュー
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人はなぜステータス(他人と比較した優位性)を求めるのか? そしてそれはいつから? 人だけなのか? 今流行ってるゲームは? そして最も重要なこと…ステータスゲームに勝つ方法とは? 人々が薄っすらと気づいているそれらの問いに答えてくれる貴重な本。 著者いわく、ステータスを気にするのは人間、いや、動物の本能とのこと。企業内でのステータスの高い人ほど健康だったり、ゴリラの群れの中でステータスの低いオスは寿命が短かったりする研究結果があり、とても面白い。 また、例えば発展途上国の村でタロイモの大きさでのステータスゲームでは、ゲーム参加者は他の畑のタロイモを見てはいけない(見るのは恥ずべきこと)であったり、それらの功績の大きさを誇示することはやはりゲームの脱落を意味することでもあったりする。 タロイモはただ一例で、ゲームの勝利者はルールに乗っ取り慎みを伴うことが必要とされるのも、このゲームが単なる子供の喧嘩ではなく、ある意味遊戯であり、かつ社交手段であることがわかる。 そして今先進国で流行っているのは、「美徳」ゲーム! いかに人道的で、いかに人倫的であるかを競うゲーム。紹介されている事例の中で、そのゲームに熱中する人たちが、地位を上げるために、結果的に倫理観の低い(と、彼らは思っている)人たちを攻撃してしまうのに笑ってしまう。でも、SNSの発展したこの社会で、流行っているゲームで落伍するのは、社会的な地位の失墜も意味する。 ステータスに興味ない、というのも、美徳または品格ゲームの一環になるので、ゲームから逃れるのは難しい。しかし、これらの本でよく省略されてしまう、じゃあゲームで勝つ方法は?というのもちゃんと提示されていて、やっぱりいい本だなと思う。 「美徳」によって他者を追い詰めることでステータスをあげようとする人たちも、自分がゲームをしてることを自覚するだけで、少し冷静になれるのではないかな。
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・人間は全員ステータスという夢の中で戦っている。 ・ステータス・ゲームは逃れられないものである。 ・美徳ゲーム/支配ゲーム/成功ゲームという3種類のゲームが存在する。 すごく面白かった。 「ステータス・ゲーム」という言葉だけだと、いわゆる出世競争みたいな“成功ゲーム”のことをイメージしてしまうが、著者曰くこの概念はもっと広く、宗教の歴史からソーシャル・メディアにおける炎上までをカバーする美徳ゲームや独裁・専制政治に代表される支配ゲームまでを含むらしい。 本を読む前は出世欲の話かと思っていたので驚いたが、世界史を社会学を通じて読み解く、という壮大なこころみはとてもスリリングなものだった。 細かく章立てされていて集中力が途切れにくいのもいい。 人は異なるステータス・ゲームをプレイする人を攻撃しようとする、という部分がかなり印象的だった。異なるゲームをプレイする人の存在自体が自分のステータスを毀損するおそれがあるためらしい。 この主張はかなり腹落ちして、たとえば野球ファンがサッカーファンを嫌いだったりすることもこれに含まれるな〜と思った。 あまり意味がある行動とは思えないので、自分を律していきたい。
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中身はタイトルから想像される通りで特に新鮮なところはない。エピソードは最近のものまでぎっしりでとにかく長い。まあエピソード群はいろいろおもしろいので、こういうやりかたはあるだろう。
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