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仏教の大東亜戦争 文春新書1365
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2022/07/20 |
| JAN | 9784166613656 |
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仏教の大東亜戦争
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仏教の大東亜戦争
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
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刺激的なタイトルは著者の”はじめに”の末を参照。 物足りないという評も分からないではないが ジャーナリストで現役の僧侶でもある著者による 明治維新以降の権力側と仏教教団との関わりの通史として 十分に読み応えのある内容では。
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浄土宗寺院の住職でもある著者は、まだ10代の頃、太平洋戦争時の「開戦詔書」が本堂にうやうやしく飾られていることに気づく。著者の祖父(先々代の住職)は戦時中、志願して陸軍に入隊しており、どうやら「軍国青年」であったらしい。殺生を戒め、慈悲や寛容を説くはずの仏教者が侵略戦争に加担する...
浄土宗寺院の住職でもある著者は、まだ10代の頃、太平洋戦争時の「開戦詔書」が本堂にうやうやしく飾られていることに気づく。著者の祖父(先々代の住職)は戦時中、志願して陸軍に入隊しており、どうやら「軍国青年」であったらしい。殺生を戒め、慈悲や寛容を説くはずの仏教者が侵略戦争に加担するという矛盾。困惑する著者。それから30年、調べれば調べるほど「仏教界最大のタブー」と言うべき、戦争との深い関わりが見えてきた。 歴史をさかのぼると、その始まりは明治維新の際に新政府が発した神仏分離令にある。それまで分け隔てなくあがめられてきた神と仏を明確に区別することが宣言され、天皇を中心とする国家神道体制が打ち建てられていく一方で、全国的に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、仏教は大打撃を受けた。これに怯えた仏教界。各宗派が競い合うようにして過剰なまでに政府にすり寄るようになり、やがて植民地政策や侵略戦争までをも正当化していった。 読んでいてとくに驚かされたのは、各宗派・宗門トップの号令のもと、「天皇制の下での仏教ファシズム(皇道仏教)」という新体制が敷かれていたという事実。「絶対的な存在、天皇を支えるための仏教」として、「天皇は阿弥陀仏である」などとのたまい、戦中は「敵はもはや人間ではない、人間でなければ、殺しても不殺生戒を破ったことにはならない」といった極論を唱え、仏教教義そのものまで変質させていたという。 ほかにも、諸宗派による政府への献金とロビー活動、大陸への進軍に付き従っての布教拡大、従軍僧の戦闘への参加、戦闘機や軍艦の献納、などなど、数々の事例が、関係した人物とともに紹介されている。中には、僧籍剥奪・永久追放などの厳しい仕打ちを受けながらも反戦の姿勢を貫いた僧侶が、わずかながらもいたという。有名な大逆事件に連座して逮捕され、獄死した僧もいた(戦後何十年もたってから名誉回復されている)。 本書の主題は仏教界にとどまらず、日本という国そのものの一大タブーと言えるかもしれない。 ベースとなる明治維新からの流れは、同著者の前著『仏教抹殺』を読んでいたので、とてもよくわかった。未読の方には、そちらを先に読むことを強くお勧めしたい。
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