商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | BL出版 |
発売年月日 | 2022/07/08 |
JAN | 9784776410508 |
- 書籍
- 児童書
クリシュナのつるぎ
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クリシュナのつるぎ
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4.3
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インドの昔話。「神さま どうぞ おたすけください」 王さまカンサに苦しめられた人々の願いに応えて天の神ヴィシュヌはテーヴァキーという女の子として生まれることにした。 ある日占いのおじさんが王さまにテーヴァキーという女の子に王さまが滅ぼされると予言したため、テーヴァキーは夫とともに...
インドの昔話。「神さま どうぞ おたすけください」 王さまカンサに苦しめられた人々の願いに応えて天の神ヴィシュヌはテーヴァキーという女の子として生まれることにした。 ある日占いのおじさんが王さまにテーヴァキーという女の子に王さまが滅ぼされると予言したため、テーヴァキーは夫とともに石牢に鎖で繋がれることに。 テーヴァキーはその後石牢の中で青く輝く子を産み、その時鎖が解けた父は子とともに脱出する。 オオカミや7頭の蛇に雨から守られ、川も割れて父子はゴークラの地に到着する。 子はクリシュナと名付けられ、養母に育てられ、わんぱくに育ち、大きくなるともうモテモテの牧童に。大蛇カーリヤをやっつけ、意地悪な天の神さまからは山を傘にして、意地悪な火の神さまからは、火事を飲み込んで人々を守った。 そしてついにカンサ王を討つ時が来た。カンサ王の前に出たクリシュナはけしかけられたゾウを跪かせ、王さまお抱えレスラーも倒し、カンサ王と対峙する。 人間界に現れた神の化身が人々を助けながら暴君を滅ぼすさまを、痛快に描いた絵本。 ******* ここからはネタバレ ******* 暴君が登場したので、同じ画家の「きんいろのしか」と同様の話かと思いきや、ナントモインドらしい豪快な展開です。 人々の祈りを聞いてくれたのはいいけれど、さっさと暴君をたおしてくれるのではなく、まず女の体に宿って、そこから生まれて、成長して、その間にも色々なエピソードがあって、それからついに倒しに出かけるという。 いやぁ、人々20年ぐらいは待っていましたよ、きっと(笑)。 やたらと長くてサイドエピソードがたくさんあるのもインド的。 わざわざ占い師はテーヴァキーの退治について教えているし、何故か夫も一緒に牢に繋がれているし、何故か夫だけがクリシュナと脱獄できているし。 クリシュナはクリシュナで、神さまの化身なのに小さい頃はわんぱくだし、牧童なのにやけにおしゃれでモテモテだし。たくさんの子とデートするために分身の術まで使っているし。大蛇を倒したときだってその妻達の願いで助けてやっているし(女に弱い??)。 これはヒンドゥー教の神さまのお話ですが、意地悪な神さまもいるんですね。雨や大火事を起こすとは。 他にもツッコミどころは満載です。 クリシュナは養母に育てられたとか。産みのおかあさんはどうしたのでしょうか?お父さんはどこに行ってしまったのでしょうか? 神の妃ラーダーと仲良しだったようですが、これは夫神の不興を買わないのでしょうか? 楽しいエピソードもありますね。 蛇が傘のかわりをしてくれるとか、暴れゾウが跪くとか(お釈迦さま?)、川が割れるとか(モーゼ?)。 意外だったのはカンサ王の強さ。レスラーたち2人をあっという間にやっつけてしまうクリシュナと三日三晩も戦います。レスラーよりも鍛えていたのか(笑)?そしてナントクリシュナを追い詰めたところで、必殺技のチャクラを出されて一巻の終わりなのです。 ウルトラマンのスペシウム光線みたいに、ピンチにならないと出てこないんですね(笑)。 そしてナントこの絵本は、王さまの手足と首がちょん切れたところで終わります。 暴君がいなくなって人々が幸せになりましたとかないんですよ!!まさにクリシュナを描くための物語だったようです。 そしてこの絵本で語らなくてはならないのはこの絵。さすがは日本画の大家秋野不矩さんの作品です。 女ったらし感満載の(笑)少年時代以降の牧童らしからぬ華美な装い(さすがは神さま)。 それでも、雨よけの山の下での子どもへの優しい仕草やレスラー対戦のときの素早い身のこなし、ゾウに跪かれたときの涼し気な表情、王さまとの戦いの動作の描き方は実に見事です。 表紙に描かれているのはクリシュナと思いますが、文中の彼とは違い険しい表情をしていますね。 「神の化身」ではなく「神」として描かれているのでしょうか? それでも裏表紙にはクリシュナ推しの娘たちが描かれているので笑ってしまいました。 寄り道の多い勧善懲悪物語ですが、これがまた楽しめる。 子どもだけでなく大人にも楽しいお話です。
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インドのむかしばなし。 わるい王さまをたおすために生まれたクリシュナ。 成長して実際に王を倒すまでにいろいろなことがあり、子どもはハラハラドキドキしながら展開を楽しめることでしょう。 解説によると、クリシュナ神というのは、多種多様なヒンドゥー教の神様のなかで、インドの人々に最...
インドのむかしばなし。 わるい王さまをたおすために生まれたクリシュナ。 成長して実際に王を倒すまでにいろいろなことがあり、子どもはハラハラドキドキしながら展開を楽しめることでしょう。 解説によると、クリシュナ神というのは、多種多様なヒンドゥー教の神様のなかで、インドの人々に最も親しまれ、愛されている神様だそうです。 日本の昔話とはひと味もふた味も違うインドの昔話の世界が味わえます。
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神話って理不尽に思えることも多くて面白い。 ささっと悪人をやっつけたりしない。 神様っていうけれど、未知のものではなくて、人々の知恵だったりするんだろう。 語るには長いし、向かないけど、 この理不尽さが知りたいにつながるんだよなあ。
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