商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/07/07 |
JAN | 9784120055454 |
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やわ肌くらべ
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やわ肌くらべ
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3.6
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与謝野鉄幹と情愛を交わした、林滝野、山川登美子、鳳晶子ら3人の女性と、女中のもよが語る鉄幹の不節操な性癖や、学歴劣等感と自己顕示欲などが赤裸々に綴られる。元教え子滝野と内縁関係にあり子もいながら、登美子や晶子と情を交わす鉄幹。登美子は父の決めた人と結婚するが1年で死別、自身も29...
与謝野鉄幹と情愛を交わした、林滝野、山川登美子、鳳晶子ら3人の女性と、女中のもよが語る鉄幹の不節操な性癖や、学歴劣等感と自己顕示欲などが赤裸々に綴られる。元教え子滝野と内縁関係にあり子もいながら、登美子や晶子と情を交わす鉄幹。登美子は父の決めた人と結婚するが1年で死別、自身も29歳で夭折する。読み行くほどに滝野や登美子の薄幸に心が傾き、六男六女を授かった鉄幹夫妻に興醒めしてしまう。鉄幹を晶子に譲る時の登美子の心情 「それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ」
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与謝野鉄幹をめぐる三人の女の葛藤を描く。三人+女中のおもよの一人称での独白が交互に綴られるが、そこから浮かび上がるのは鉄幹のクズっぷりで、それが一番印象に残ってしまった。結局晶子と結婚し、十二人の子を成したのには妙に納得した。
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与謝野鉄幹に翻弄された三人の女たちの物語ではあるのだが、彼女たちにはただ「男に人生を狂わされた女たち」というレッテルを貼るには強すぎる芯が通っていた。三人それぞれが「自分がこうしたい」という思いのもと動いた結果、彼女たちも、鉄幹も激動の人生を歩むことになったのだ。鉄幹を愛した三人...
与謝野鉄幹に翻弄された三人の女たちの物語ではあるのだが、彼女たちにはただ「男に人生を狂わされた女たち」というレッテルを貼るには強すぎる芯が通っていた。三人それぞれが「自分がこうしたい」という思いのもと動いた結果、彼女たちも、鉄幹も激動の人生を歩むことになったのだ。鉄幹を愛した三人の女性からは、女性の自我という今の時代にも繋がる大事な信念を教えて貰った。
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