商品レビュー
3.6
60件のお客様レビュー
作家さんの頭の中はどうなっているのだろうっていつも思っていて、私にとってその最たるものが舞城王太郎さん。 どの作品も題材も展開も突飛で、舞城さんが神様に思えてしまう。 でも、語り手の考え方とか行動の仕方は人間としてのそれを逸脱していなくて、やっぱり人間なのだなとも思う。 人間を諦...
作家さんの頭の中はどうなっているのだろうっていつも思っていて、私にとってその最たるものが舞城王太郎さん。 どの作品も題材も展開も突飛で、舞城さんが神様に思えてしまう。 でも、語り手の考え方とか行動の仕方は人間としてのそれを逸脱していなくて、やっぱり人間なのだなとも思う。 人間を諦めていなくて、人間としての営みの全てを楽しんでるようでもあって。 独特なスピード感のある文体も生きているということを感じさせてくれてとても好きだし、読んでいて本当に気持ちいい。
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・『奏雨』 前回の短編五芒星の時は、いきなりダメージを負ったので、ミニミステリ下地の、小気味いい会話劇が中心で、面白く読み進められました。SAW観たことある人前提なのはよいのかどうか分かりませんが。自分は知ってたので〇。 ・『狙撃』 悪、に関して考える話。何十発に一度、放った弾丸が消えて、世界の知りもしない悪人の心臓を貫くというSF(すこしふしぎ)な現象も面白かったです。皮肉なオチも含め。 ・『落下』 ホラーが解き明かされると、なんとなくシラケてしまう……。実は仕事(?)ができるお父さんオチも、なんか鼻につく感じが…… ・『雷撃』 意思を持った石、というSF(すこしふしぎ)がありつつ、青春モノっぽくてよかったです。画がついても映えそう。 ・『代替』 衝撃の導入文。というか、これをみたくて読み始めました。 「ろくでもない人間がいる。お前である。」 精神的なバックアップ(?)視点だとは。 絶対悪だとしても、ずっと一緒にいることで、俺だけは理解してやれる…となるところが、なんだか不思議な読後感。 ・『春嵐』 普通に面白かったです。 ・『縁起』 正直、ホントに怖い話。 リアルな夢、ってほんとに夢?本当にあったことで、精神が一時的にこちらに戻っただけ?って思うことがあるのでなおさら。 作品中では、衝撃のオチで、本当の本当の事!って判明して、現実世界に影響出しつつハッピーエンドですけど、豚が出てこずに、そのまま癌で奥さん死んじゃってたら、どうなってたんだろう……。
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短編すべてで撃った弾丸が悪人の心臓から見つかったり、拾った石がついてきたりと設定がぶっ飛んでて面白い。 冒頭が凄まじい「代替」はなんか泣きそうになった。 独特の文体やジョークが嫌いでない人にはオススメしたい。
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