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明治史講義 グローバル研究篇 ちくま新書1657
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/06/09 |
JAN | 9784480074560 |
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明治史講義 グローバル研究篇
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明治維新について、諸外国の捉え方や、与えた影響を考察する一冊。内容は今後の展望だったり、広く浅く紹介したという印象ですが、執筆陣が多国籍で新鮮でした。 日本の近代史について、当時の内政分析や、 WW2での「敗戦」をゴールに見据えたうえでの、反省や責任の所在などの振り返りは十分尽く...
明治維新について、諸外国の捉え方や、与えた影響を考察する一冊。内容は今後の展望だったり、広く浅く紹介したという印象ですが、執筆陣が多国籍で新鮮でした。 日本の近代史について、当時の内政分析や、 WW2での「敗戦」をゴールに見据えたうえでの、反省や責任の所在などの振り返りは十分尽くされてきたと思う。 その議論は今後も続けつつ(戦争や悲しみを繰り返さないためにも。「もういいだろう」ではない)、そろそろ、日本近代史の世界的な位置づけを考える研究も、もっと増えてほしいかも。 その方向性の試論としては意味深いのかなと。 ■ 島国だから、日本人は他国の人に比べて、自国の成り立ちを紹介する機会が少ない。 そして、「他国から褒められた日本」みたいなテレビ番組はウケるけれど、自国のルーツや政治をフラットに話す土壌はまだない。 ドイツとポーランドの共通歴史教科書とか(人類の未来のため、ナチスという負の歴史に真摯に向き合う姿勢はすごいですね…)、日韓間で実現するには感情論が先立ってしまってすごく難しいと思うし。 もっと学問の場で、そしていずれは教育の場で、グローバルな視点での「日本の歴史」を深めていくべきかも。本読んでそう思いました。
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本書は、2018年12月に国際日本文化研究センターの主催した「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」と題した国際シンポジウムにおいて議論されたペーパーを中心として編まれたものとのこと。 日露戦争の勝利が西洋列強に圧迫されていた非西洋諸国に希望を与え、日本の近代化=明治維新...
本書は、2018年12月に国際日本文化研究センターの主催した「世界史のなかの明治/世界史にとっての明治」と題した国際シンポジウムにおいて議論されたペーパーを中心として編まれたものとのこと。 日露戦争の勝利が西洋列強に圧迫されていた非西洋諸国に希望を与え、日本の近代化=明治維新に関心が持たれたということは有名な話だが、明治維新から150年経った現在の時点において、海外の研究者から、これほど様々な研究が行われていることに圧倒される思い。 本書には16の研究論考が収録されているが、特に比較の見地から書かれている論考については、もう少し詳しく具体的な対比の様相が知りたかった(紙幅の関係でどうしてもエッセンスになってしまうのだろうが。)。 特に関心を持ったものとしては、 ・第4講「明治日本と世界経済との関連」 ~19世紀後半の国際情報革命としての郵便事業に関し、日本における郵便事業が国際的に見てどのような位置にあったかについての論考 ・第9講「近代エジプトにおける明治維新」 ・第11講「中国近代化のモデルとしての明治維新像」 ~日本と関わりの深い孫文と蒋介石それぞれの明治維新像を整理しているのだが、蒋介石が明治維新が成功した理由の一つとして陽明学の存在を挙げているということが興味深かった(たまたま『近代日本の陽明学』という本を最近読んで、後期水戸学と陽明学の結合が明治維新の思想的原動力になったという論を知ったので)。 ・第12講「トルコから見た明治維新」
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明治維新150年記念の国際シンポジウムをベースとして、20ページ程度の小論が16本掲載。内容的にはマニアックなものや、大所高所から論じたものや、外国人研究者による自国の研究史を紹介しただけのものや、明治維新とは殆ど関係のないものまで様々。 興味深いのは以下の3つ 3講の明治維新を...
明治維新150年記念の国際シンポジウムをベースとして、20ページ程度の小論が16本掲載。内容的にはマニアックなものや、大所高所から論じたものや、外国人研究者による自国の研究史を紹介しただけのものや、明治維新とは殆ど関係のないものまで様々。 興味深いのは以下の3つ 3講の明治維新を日本独特の歴史過程ではなく、グローバルヒストリーの中に位置付けて、19世紀のナショナリズムと革命という視点で論じたもの 11講の孫文と蒋介石の明治維新への認識の違いで、天皇と科学的精神を重視する孫文と陽明学を重視する蒋介石の違いを論じたもの 15講の幕末時のイギリスの対日政策で、一般的に言われる薩長と英、幕府と仏といった単純な図式ではなかったことを論じたもの
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