疫神記(下) 竹書房文庫

チャック・ウェンディグ(著者), 茂木健(訳者)

• 販売会社／発売会社: 竹書房
• 発売年月日: 2022/05/26
• JAN: 9784801931060

商品レビュー

2022/10/21

上巻、怒涛の面白さで750ページを駆け抜けたあと、間髪入れずに挑んだ下巻。
コチラも740ページ。

謎の疫病にみまわれた世界の崩れていくさま、国が分断される様子にハラハラしながら、続きが気になって止められない面白さは上巻に引き続く。
あまり詳しく書くとネタバレになってしまうんだけど、
いやあ…ホントにTVドラマみたいで面白かったなぁ。
最終的に自分の宗教観を振り返させられる感じがして、やられたなーと思った。

こんな世界にもし自分がいたら、
信じるものはなんだろう。
信じたいものを信じるのか、
縋りたいものを信じるのか。

読み応え、満足感の高い読書になりました。

2022/06/11

疫神記(下) （株）竹書房2022年6月2日初版発行
チャック・ウェンディグ(著)
茂木健(訳) 2022年6月11日読了

世界がcovid-19禍に見舞われる直前に発行された本書。

謎を謎で覆い隠すように始まった上巻は
善悪がひっくり返ったような混乱の下巻に進むのでした。

人間は善と悪　愛と憎を薄い皮で包んでいる生き物なのでしょう。

何が正しくて何が間違いなのか？
それは生き残った者が決めるんだね。

この秋には続編が発行されるらしいので
ぜひ翻訳発行をお願いしたい。

疫神記…素晴らしい邦題だと言えるでしょう。