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高架線 講談社文庫
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高架線 講談社文庫

滝口悠生(著者)

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高架線 講談社文庫

715

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/05/13
JAN 9784065280065

高架線

¥715

商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2024/08/20

新井田は、先輩から譲られたかたばみ荘のある部屋でに住んでいたが、就職とともに部屋を出ることになった。その際に譲った片川三郎は、しばらくすると失踪し、新井田には大家の万田から問い合わせが届く。片川を探さなくて良いので、次の住人を探すように言われるが…。 日記なのか、インタビューな...

新井田は、先輩から譲られたかたばみ荘のある部屋でに住んでいたが、就職とともに部屋を出ることになった。その際に譲った片川三郎は、しばらくすると失踪し、新井田には大家の万田から問い合わせが届く。片川を探さなくて良いので、次の住人を探すように言われるが…。 日記なのか、インタビューなのか最終的明らかにされないが、いずれかの形で、新井田から次々と住人またはその周辺の人物による視点による自分語りによって語られることによって、かたばみ荘の記憶を描いていく。 ミステリとして読むのであれば、片山三郎が失踪した理由と行き先であったり、かたばみ荘に住む謎の人物であったり、そもそものかたばみ荘の謎に付いてというところになるのだが、ある意味そのへんはどうでもいいというところが面白いところでも有る。 ふんわりと過去の関係ない話が続くため、当初は散漫に感じるものの、片山三郎の謎が明かされていくうちに話が一旦まとまっていき、『蒲田行進曲』のあたりで理由がわからなく広がって収束してという、なんとなく安部公房を想起させるようなストーリーでも有る。 純文学かと言われると、きっとそうではないのだろうけれども、ふわっと解ったようでわからないような雰囲気は芥川賞系なのだろうなあ。 些細なところだが、七見奈穂子のところは序盤はやけに分が長いまどろっこしい文学的な表現だったのに、途中からさらりと軽い口調になってしまうのと、タムラックスの視点がなかったのが残念なところか。 最終的に、タイトルの『高架線』が比喩なのか直接表現なのかはちょっと判断に苦しむところでは有る。

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2024/07/27

バトンがつながるようなゆるやかな流れが心地よく、語り手によってかたばみ荘の周辺をなぞるように、人々の過去や現在をくっきりと、時に曖昧に語られていく。

Posted by ブクログ

2024/03/20

から二つ目の駅にある家賃3万円、木造二階建ての古アパート「かたばみ荘」。 出ていく時は次の入居者を探して引き継ぐというシステムのこのアパートの住人たちのつながる人間関係。 独特の語り口とどうつながっていくかわからないストーリーがちょっと苦手な感じで最初は入り込めなかったのですが‥...

から二つ目の駅にある家賃3万円、木造二階建ての古アパート「かたばみ荘」。 出ていく時は次の入居者を探して引き継ぐというシステムのこのアパートの住人たちのつながる人間関係。 独特の語り口とどうつながっていくかわからないストーリーがちょっと苦手な感じで最初は入り込めなかったのですが‥。 順番に語り手が変わり視点が変わるのと読んでいくうちに癖のある登場人物や文章のテンポにハマり、結末の収まりが良くておもしろかったです。

Posted by ブクログ

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