生きてしまった 太宰治×ミステリ 河出文庫

太宰治(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2022/05/03
• JAN: 9784309418902

商品レビュー

2024/10/05

短編なのでよみやすく、話がもたつかず飽きなくよめる。
中でも現代でもありそうなミステリー女神や清貧譚がミステリアスでよかった。

2024/03/24

太宰の言葉に引き込まれながら読んだ。

フィクションだと思うけど、どうしてもどこか太宰本人が体験した事実であったかのように感じてしまうところがすごい。

2022/06/16

桜桃忌に向けて太宰治を読む。太宰治×ミステリというコンセプトで編まれた短編集。「魚服記」「地球図」「雌に就いて」「燈籠」「姥捨」「葉桜と魔笛」「愛と美について」「誰も知らぬ」「清貧譚」「令嬢アユ」「恥」「日の出前」「女神」「犯人」「女類」収録。どれも厳密な意味でのミステリ作品ではないけれど、人間的、男女関係、家族関係の「謎」を扱った意味ではミステリと言える。太宰治は新潮文庫で全て読んだけれど、読む度に太宰文学の素晴らしさを感じて、改めて好きな作家だなとしみじみ思う。本書の中では「日の出前」が1番好きです。妹の節子がラストに言った台詞がカフカの「変身」を思わせる。