商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/04/26 |
JAN | 9784065266373 |
- 書籍
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ちはやふる 百人一首勉強ノート
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ちはやふる 百人一首勉強ノート
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漫画家の末次由紀さんが『ちはやふる』制作時に作成したという「百人一首勉強ノート」を書籍化したもの。全編手書き/手描きで、百人一首の成立や一つ一つの歌や歌人についての、末次さんによるメモと絵。自筆ノートとはいえ漫画家さんだけあってキレイで見やすく、おちゃらけたイラストやコメントは...
漫画家の末次由紀さんが『ちはやふる』制作時に作成したという「百人一首勉強ノート」を書籍化したもの。全編手書き/手描きで、百人一首の成立や一つ一つの歌や歌人についての、末次さんによるメモと絵。自筆ノートとはいえ漫画家さんだけあってキレイで見やすく、おちゃらけたイラストやコメントは面白い。私は『ちはやふる』読了直後だったので最高に楽しんだ。 ■失われた色紙文化 藤原定家が七十四歳のとき(一二三五)、息子の妻の父である宇都宮頼綱から、京都嵯峨野の山荘の襖に飾る歌を選んでほしいと頼まれたのが、百人一首成立のきっかけと言われている。色紙(いろがみ)に和歌を書いて屏風や障子に貼り付けて飾る文化があったらしい。襖障子に風景画のような絵が描かれていて、その襖一枚につき色紙が二枚ずつ貼られていた、と伝えられている。 末次さんは、この色紙文化そのものはなくなってしまったが、「自分のお気に入りに囲まれていたい」という気持ちは今も変わらず、スマホの中のアイコンやお気に入りフォルダ、自分自身が好きなものになるという意味ではアバター、…などに姿を変えているのではと書いている。末次さんとは視点を変えて、視覚ではなく聴覚にフォーカスして考えると、襖の色紙文化は今で言うプレイリストにあたるかもしれない、と私は思った。 昔なにかの文章で、西洋の絵画では構図が重視されるが、日本の絵は巻物の形であったため、構図というよりは流れが大事という話を読んだ。国語の教科書で有名な『水の東西』でも、空間を彫刻のように彩る噴水を愛する西洋に対し、目には見えなくとも音で時の流れを感じさせる鹿おどしが東洋(日本?)の文化だと言われていた。襖の色紙も、目で見るだけでなく、一から順々に、もしかしたら声に出して読み上げ、というか歌って、時間を過ごしたのかもしれない。だって誰か人がプレイ(演奏)することなしにプレイ(再生)などできなかったのだから。文字や絵と違って声に出して歌われたものは形としては残らない。私は『ちはやふる』の漫画で初めて競技かるたの読手(どくしゅ)さんという存在を知った。意外と近い過去に整えられた制度なのかもしれないが、それでもあの読み方というか歌い方も、ある程度は音声としての和歌文化を今に伝えるものなのだろうか。そんなことを考えた。 ■藤原定家セレクト 百人一首は一般的な秀歌撰とはいくつかの点で異なっているという。歌人一人につき一首しか選ばないという点もそのひとつ。そのおかげで、たくさん歌を詠んだわけではない人も選ぶことができ、天皇の歌が多い。 また、歌を多く詠んだ歌人の場合でも「それがベストではないのでは?」といったセレクトも多く、単に歌としてよくできているということよりも、その人らしい歌を集めたとか、百人一首内での関係性を重視したともいわれる。襖一枚に並べられる隣同士の歌の関係性や、隣ではなく時代を経た歌同士でも、あの歌人の孫がこの歌人、この歌はあの歌の歌人の別の歌の本歌取り、かつて栄えたあの歌人の屋敷の寂れたのを詠んだのがこの歌とか(河原左大臣と八重葎)。 そういったつながりを大事にする編集をしたのであれば、音楽でいうならただのベストアルバムよりもちょっとテーマ性のあるコンセプトアルバム、あるいはやはりDJのような気持ちで組まれたプレイリスト、書物でいうなら壮大なアンソロジー(壮大なのは年代の幅が広い点で、編まれた作品は超短編だ)だと思えてくる。そんな百首セットでの魅力があったからこそ長く愛されて、その末にかるたとして一首一首バラされ、シャッフルされ、決まり字と下の句の数文字にまで細切れにされて覚えられるという運命をたどったのだろうか。うーん面白い。 ■その他メモ ・二枚セットという味わい方(親子、山柿、下級官吏同士、筑波嶺・陸奥、伊勢難波潟の葦の節の間・侘びぬればみをつくし、逢ひみての・逢ふことの、など) ・小野小町「はなのいろは〜」→ふる、ながめの掛詞などの技巧は、漢字ではとても実現できない表現。かな文字ならでは。 ・大江千里「月見れば〜」→白楽天の漢詩の本歌取りだが、敢えて反対の意味に。 ・藤原基経の時代(陽成帝「筑波嶺の」、河原左大臣「陸奥の」、光孝天皇「君がため春の」) ・宇多帝の時代(伊勢「難波潟」、元良親王「侘びぬれば」、管家「このたびは」、三条右大臣「名にしおはば」) ■気になる本メモ 『別冊太陽 百人一首への招待』 紀貫之『土佐日記』→これは何か解説本を 田辺聖子『田辺聖子の小倉百人一首』 板野博行『眠れないほどおもしろい百人一首』
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覚えやすい! 面白い! O2だね!(くだらねぇ。)、すごく面白かった。ギャグ入りでぷってさ、笑っちゃう!!ヾ(๑╹◡╹)ノ"笑いたい人は読むべし。(百人一首とかに興味ある人に限る。)
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