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七三一部隊と大学
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七三一部隊と大学

吉中丈志(編者)

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七三一部隊と大学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 京都大学学術出版会
発売年月日 2022/04/08
JAN 9784814003914

七三一部隊と大学

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商品レビュー

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2023/01/26

第一部 楊彦君・譚汝謙 著/西里扶甬子 監訳 『七三一部隊ー悪魔の研究所、東洋のアウシュビッツ 中国における日本の細菌戦1933-45』 第二部 総力戦体制化と満洲国そして石井部隊 収奪された人体ー満洲国における医学と戦争 京都大学における戦時下医学研究 陸軍軍医学校防疫研究所報...

第一部 楊彦君・譚汝謙 著/西里扶甬子 監訳 『七三一部隊ー悪魔の研究所、東洋のアウシュビッツ 中国における日本の細菌戦1933-45』 第二部 総力戦体制化と満洲国そして石井部隊 収奪された人体ー満洲国における医学と戦争 京都大学における戦時下医学研究 陸軍軍医学校防疫研究所報告からみえてくるもの 七三一部隊からの帰還 今日の医学研究倫理の位置付けと成り立ち 今、医の倫理を問う意味 日本軍遺棄化学兵器被害 なぜ、七三一部隊を振り返るのか ヤヌス国家イタリア 京都帝大医学部の人骨収集と体質 いまだにセンシティブな話題ではあるので、色々な立場の色々な研究者の著作を読んでみたいと思っている、その一環でこちらも読んでみた。第一部タイトルの付け方がセンセーショナルなのが、真贋さておきうさんくささが出る。引用文献に、エンターテイメント性のある小説をつかったりしているところもまた、普段からの国民性やかの国の普段の行いをみるようで、評価値下げる原因かと思われる。ただ、アピールのうまさはえぐい。

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2022/06/04

 歴史修正主義者の中には「731部隊の虚構」など、731部隊はなかったと声高に発信する人がいる中で、2017年にNHKの一連の番組として放送され、新たに入手したハバロフクス裁判の音声データは決定的証拠となった。生物・化学兵器による人体実験は白日のものとなり、1981年に出版された...

 歴史修正主義者の中には「731部隊の虚構」など、731部隊はなかったと声高に発信する人がいる中で、2017年にNHKの一連の番組として放送され、新たに入手したハバロフクス裁判の音声データは決定的証拠となった。生物・化学兵器による人体実験は白日のものとなり、1981年に出版された森村誠一の「悪魔の飽食」以来40年ぶりに脚光を浴びることになった。NHK放送から4年。2022年2月には常石敬一氏が「731部隊全史」を出版し、今回吉中丈志氏編集で「七三一部隊と大学」が出版され、偽らざる事実が次々に明らかになっているが、証拠隠滅や当事者の沈黙していることもあり、まだまだこれからの研究の分野でもある。京都大学を中心とした多くの医学者・技師が731部隊に派遣され、人体実験を行い、敗戦時に証拠隠滅を行い、上官とその家族から足早に帰国し、真実を語ることなく、実験結果を米軍に差し出すことで戦犯を逃れ、何事もなかったかの様に医学界や大学で医学や研究を続けた犯罪者たち。ドイツの人体実験では厳しい審判が下されたのに対して、日本やイタリアでは、有耶無耶のままに、断罪されない不条理。被害に遭われた多くの国々の方々に心が痛む。  多くの研究者の詳細な研究の集大成として、膨大な研究を編集された吉中丈志氏を中心とする執筆者のみなさんに敬意を表し、今後更に研究が進み、加害と被害の全容が明らかになることを願ってやまない。 閑話休題 本書P35 日野原重明は京都大学4年生の時(1936年)、授業で石井四郎から人体実験の映画を見せられたと語っているが、七三一部隊の非人道的な実験について、当時医師や医学生の間では広く知られていたと考えられる。 本書P179によると 極東軍最高司令部法務部は1947年6月6日にアメリカ陸軍省戦犯部に次のように返信した。 略~日本共産党は、「石井細菌戦部隊(BKA)」が奉天でアメリカ人捕虜に対して人体実験を行い、同様の研究が東京と京都でも行われたと主張している。 1970年代の山本薩夫監督の映画「戦争と人間(第2部)」では、石井四郎が人体実験してた事実を映画に残している。 1981年の森村誠一の「悪魔の飽食」ではじめて多くの日本人が知ることになるが、「続・悪魔の飽食」の写真の一部に誤りがあり、このことが捏造説になり、国民の知識から大幅に欠落することになったのであろう。 慰安婦問題も含めて、歴史教科書への不当介入が続く中で、不十分ながら家長裁判の意義は大きいが、なおも歴史教科書への介入により、歴史の真実が適切に伝えられていない事への不安はつのる。「知」の探求と歴史を正しく認識する事が重要だろう。

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2022/05/28

第Ⅰ部 楊彦君・譚汝謙 著/西里扶甬子 監訳 『七三一部隊―― 悪魔の研究所,東洋のアウシュヴィッツ 中国における日本の細菌戦 1933-45』  はじめに  第1章 七三一部隊の創設,拡大,終焉  第2章 石井四郎とその信奉者  第3章 戦後,被害者家族から聞いた話  第4章 ...

第Ⅰ部 楊彦君・譚汝謙 著/西里扶甬子 監訳 『七三一部隊―― 悪魔の研究所,東洋のアウシュヴィッツ 中国における日本の細菌戦 1933-45』  はじめに  第1章 七三一部隊の創設,拡大,終焉  第2章 石井四郎とその信奉者  第3章 戦後,被害者家族から聞いた話  第4章 人体実験――七三一部隊の医の倫理と医学犯罪  第5章 細菌戦  第6章 調査,隠蔽,取引  第7章 旧跡の保護と七三一部隊罪証陳列館  終章 東のハルビン,西のアウシュヴィッツ   原注   参考文献   年表 第Ⅱ部  総力戦体制化と満洲国そして石井部隊〈山室信一〉  収奪された人体――満洲における医学と戦争〈末永恵子〉  京都大学における戦時下医学研究  ―― 科学研究費交付金に見る七三一部隊を含む戦争協力の実相〈小泉昭夫〉  陸軍軍医学校防疫研究報告から見えてくるもの〈光山正雄〉  七三一部隊からの帰還〈二至村菁〉  今日の医学研究倫理の位置付けと成り立ち  ――医学研究倫理を日本に真に根付かせるには〈土屋貴志〉  今,医の倫理を問う意味〈平岡諦〉  日本軍遺棄化学兵器被害  ―― 中国チチハルの被害者実態調査と日中共同の医療支援〈磯野理〉  なぜ,七三一部隊を振り返るのか  ――戦後補償問題を通じて〈南典男〉  ヤヌス国家イタリア――過去の隠滅と忘却の果てに〈福田富夫〉  京都帝大医学部の人骨収集と体質〈岡本晃明〉

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