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いもうと 新潮文庫
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いもうと 新潮文庫

赤川次郎(著者)

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いもうと 新潮文庫

737

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2022/03/28
JAN 9784101327495

いもうと

¥737

商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

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2022/08/07

また実加に逢える日が来るとは、、、。

2022年8月読了。 あの『ふたり』の続編が刊行されていると知った時の衝撃たるや、 あの名作で感動していた頃の若かった自分まで思い出してしまい、正直読むのが怖い感覚が有った。 せっかく「成仏した」お姉ちゃんを又引きずり出すのか…と云う懸念も有った。 しかし、それらは杞...

2022年8月読了。 あの『ふたり』の続編が刊行されていると知った時の衝撃たるや、 あの名作で感動していた頃の若かった自分まで思い出してしまい、正直読むのが怖い感覚が有った。 せっかく「成仏した」お姉ちゃんを又引きずり出すのか…と云う懸念も有った。 しかし、それらは杞憂だった。今作ではほぼ「登場しない」と言って良いだろう(勿論、実加にとっては、いつまでも掛け替えの無い存在で有り続けるが)。 ただ、実加が27歳のOLとして現れた所では、時の流れを感じずには居られなかった。 感傷的に成ったのはそこまで。感想としては正直「わざわざこれだけの時間を置いてまでして書いて、一体何が書きたかったのか?!」と言わざるを得ない思いだった。他の方々のレビューが概ね高評価なのが、ちょっと信じられない。 とにかく嵐のように、様々な人が現れては去り(亡くなり)、慌ただしく彼女の周りで揉め事が起き、そして出てくる男達はろくでもない人間ばかり…。 怒涛のように終盤までドタバタしたストーリーが続き、最後のシーンで実加がホッとする所で話は終わる。 「いもうと」と云うタイトルに込められた思いは理解するが、結局実加に何をさせたかったのか、わざわざ続編として書く意味が有ったのか…、正直なところ自分には理解できなかった。 そして「実加は良い人」として、このまま何事も無く(周囲はバタバタするとしても)ひとりで老いてゆく様な未来にしか感じられなかった。 この後、更に続編を書くつもりが有るのなら、今作が書かれた意味(理由)をハッキリとさせてほしい。 ただただ「実加の日常物語」を書きたいのなら、今作で終わりにしてほしい。前作と云う名作をわざわざ蹂躙する為だけなのなら、もう読みたいとは思わない。

左衛門佐

2024/05/15

北尾美加を中心に多くの人が登場する物語だが、彼女の前向きな性格が様々な問題を解決していく過程が楽しめた.母の死、父の新しい伴侶、その娘の幸世など身内の問題だけでなく、会社で大きなプロジェクトを切り回す中で出会った木俣靖夫、納谷清美は複雑な状況で、美加も対処に苦労する.アパートに潜...

北尾美加を中心に多くの人が登場する物語だが、彼女の前向きな性格が様々な問題を解決していく過程が楽しめた.母の死、父の新しい伴侶、その娘の幸世など身内の問題だけでなく、会社で大きなプロジェクトを切り回す中で出会った木俣靖夫、納谷清美は複雑な状況で、美加も対処に苦労する.アパートに潜り込んできた川辺さつきと彼氏のいざこざ、神永智也の動きも妙だった.多くの人に取り囲まれた中で、父雄一が病の中で祐子との生活がほのぼのとした感覚を与えてくれた.娘の幸世の存在も大きかった.ごちゃごちゃしたストーリーだが、美加の芯の強さを味わえる筋立てだ.

Posted by ブクログ

2022/09/26

「ふたり」といえば中嶋朋子と石田ひかりで映画化された新・尾道三部作の印象が強くて。だから、「いもうと」を読んでいても実加は石田ひかりで、お父さんは岸辺一徳で脳内再生されるのはさておいて。33年が経っての続編。違和感なく11年後の実加を描けるものかと驚く。鈍くさいし、お人好しだし、...

「ふたり」といえば中嶋朋子と石田ひかりで映画化された新・尾道三部作の印象が強くて。だから、「いもうと」を読んでいても実加は石田ひかりで、お父さんは岸辺一徳で脳内再生されるのはさておいて。33年が経っての続編。違和感なく11年後の実加を描けるものかと驚く。鈍くさいし、お人好しだし、変わらない実加はそこにいる。世の中を儚んではいないけれど、ちょっとくたびれていて、振り回されていて、だけど、いじけたり、ひねくれたりもせずに大人になったのは心の中のお姉ちゃんの存在が大きいんだとしみじみと。

Posted by ブクログ

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