ファミリア・グランデ

カミーユ・クシュネル(著者), 土居佳代子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 柏書房
• 発売年月日: 2022/03/29
• JAN: 9784760154418

商品レビュー

2023/05/03

本書には卑劣なグルーミングと親族による苛烈な性暴力二次加害も描かれますが、それらを根絶する為に魂を捧げた本です。
法学者の義父による弟へのレイプ。表向き華やかで親密な大家族の中で性犯罪を行い口を塞ぐ、卑劣な手口。信頼し敬愛していた人によるエントラップメント型レイプ、それを知った時の周囲の行動、二次加害、本書を読み考えてほしい。根絶してほしい。

被害者が被害を言い出せない理由は山ほどある。
親を警察につきだせない。人に屈辱的な被害を言えない。激しい恥辱。...
被害深刻に何十年もかかることは、世界的に知られている。
フランスでは2018年に公訴時効が30年に延長された。
日本でも公訴時効の延長、もしくは撤廃を。
性加害者を守っている刑法を、犯罪を根絶し被害者を救うための刑法に改善して下さい。

碧月はるさんの書評を読んで本書を読みました。
https://ddnavi.com/review/1094003/

#日本でも不同意性交等罪の実現を
#エントラップメント型
#不同意性交罪
#グルーミング罪
#地位関係性は独立した規定に

2022/11/07

家族内での近親相姦を描いた作品でフィクション（具体的には弟と継父）にも関わらず、よくもここまで読みやすくまとめたなあと思う。元々作家をやってた人ではないのに、誰に肩入れすることなく、感情的にもならずに一人一人の立場に寄り添い、客観的にまとめられてすごい精神力だなー、と。こういうナイーブな題材を扱った作品は、ぎこちなかったり、ぶつ切り感あったり、面白くなかったり、問題が多いと思うが。具体的には、口先で理想を掲げても、いざ自分の周りで事が起こってしまうと、皆簡単に信念を揺らげてしまう。なかなか勇気を持てない。

2022/06/05

カミーユクシュネル「ファミリアグランデ」読んだ http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b599795.html うーんんん。出版された価値は理解するけどとにかく文体がだめだった。体言止めは文章力がない証拠なんだよ。この本は1ページに体言止めがひどい場合だと6箇所もあって、そうなるともうチラ裏というか日記というか、とにかく第三者が読めたものではない。単語の羅列をやめい。もしかしたら翻訳の問題なのかも。あと結局は自分の子供を護りたいだけなのに兄弟のためを思って、と言い換えてるところもなー（おわり