商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大月書店 |
発売年月日 | 2022/03/24 |
JAN | 9784272350575 |
- 書籍
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ハッシュタグだけじゃ始まらない
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「韓国の社会運動がうらやましい」「韓国人はなぜ激しく自己主張するの?」ここ数年、よく耳にする。「私に聞く暇があるなら運動してください」「あなたが社会運動をしたら朝鮮学校差別もなくなりますよ」と冷たく返す。…本書のような東アジアの社会運動に触れるたびに、「ありがたいお話」を聞いて自...
「韓国の社会運動がうらやましい」「韓国人はなぜ激しく自己主張するの?」ここ数年、よく耳にする。「私に聞く暇があるなら運動してください」「あなたが社会運動をしたら朝鮮学校差別もなくなりますよ」と冷たく返す。…本書のような東アジアの社会運動に触れるたびに、「ありがたいお話」を聞いて自己満足し、研究テーマにするだけで満足している日本の姿が対照的に映る。それをどうにかして変えたい。「動けよ!」 ーあとがきより ハッシュタグだけじゃ始まらない。 本書は東アジア…都合上中国、韓国、台湾、香港におけるオフライン・オンライン共にフェミニズム・ムーブメントを紹介・言及し、ムーブメントの起こし方を、声のあげ方を教えてくれる。 オンラインでの#MeToo運動などがSNSなどで散見されるが、オンラインだけではムーブメントは不十分。オフラインでも運動を起こさなければならない。声を上げなければ変わらない。 フェミニズムは単に男女格差にとどまらない。全てのジェンダーを平等に。全てのジェンダーが生きるための学問であり、運動だ。本書を読んで改めて思わされた。よくフェミニズムをろくに学びもせず、アンチフェミニズムを語る人がネット上で散見され、まるでフェミニズムはきな臭い運動であるかのような空気があるところにはあるが、その人たちに命懸けで声を上げる彼女たちほどの覚悟が、どれほどあろうか。 何の覚悟もないのに、正しくフェミニズムに動く彼女らを非難する声にどれほどの価値があろうか。 日本ではフェミニズムやジェンダーに関わらず、声を上げる人の声を、空気が読めないとして封じようとする気風がまだまだあるように感じる。 私も声を上げたいと思いながらも(持病でそのような体力がないのもあるが…)、行動に移せないのは、日本のそんな閉塞的な同調圧力を感じるからだ。 しかし、家父長制やミソジニーにより理不尽を日々受ける東アジアの女性たちは、もっと過酷な状況のなかで声をあげ続ける。 まずは学び、そして動く。 変えなければならないと思うなら変えろ。 冒頭の日本人に対して手厳しいあとがきを引用させていただいたのは、そういった意識を改めて自身に植え付けるためである。 ジェンダーについて考えるたび、中学生の時、当時男子大学生だった講師に「日本に女性差別なんてないだろ」と言われたことを思い出す。 うら若い彼は知らなかったのだろう。常に下駄を履かせてもらっている側の人間は、奪われている人間の存在に疎い。いまだに東アジアの中でもムーブメントが少ない活気のない日本でも、差別はある。歪に形を変えながら。 慰安婦問題だって何も解決していない。 本書で取材・執筆した活動家の彼女たちは、日本は東アジアとこんなにも密接にあるのに、無関心であると指摘している。まったくもってその通りだと思う。 無関心でいる限り、何も変わらないだろう。 このままでは、日本は女性政治家も少ないままだし、女性の平均賃金は低いままだし、性被害を受けた側が蔑視される二次被害を受け続けるままだし、同性婚が憲法で認められることはない。 動かなければ、変わらない。 それを一番、教えられました。 読書案内で、各国のフェミニズム運動について書かれた著作が紹介されているのも良い。 オールカラーで、フェミニズムとは何か、知ってほしい。ぜひ本書を手に取って、共に声を上げたり考えたりする人が増えることを願う。 私も、手探りで動き出したい。
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中国、台湾、韓国、香港のフェミニズム運動を取り上げ、各国の活動家と共同執筆した作品。各国がそれぞれの事情を抱えてどのように女性の権利を守り現在もまだ闘っているかを知った。日本ではこの運動がそれほど盛り上がっているようには感じない。なぜかはわからない。本書を読んで、東アジアについて...
中国、台湾、韓国、香港のフェミニズム運動を取り上げ、各国の活動家と共同執筆した作品。各国がそれぞれの事情を抱えてどのように女性の権利を守り現在もまだ闘っているかを知った。日本ではこの運動がそれほど盛り上がっているようには感じない。なぜかはわからない。本書を読んで、東アジアについてこれまでにない関心が湧いた。市民レベルや思想に根付くこのような問題に真正面から取り組み考え議論する人がいる国は未来も明るいと思う。取り去り難い妨害、差別はあるが、声を上げ、自分達が変わっていくしかないなと思った。相手は変えられない、自分達が変わってより力をつけて相手に変わらないといけないと気づかせることが大事だと思った。
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ハッシュタグだけじゃ始まらない 中国―草の根フェミニズムの抵抗と創造 韓国―フェミニズムの大衆化と新たな挑戦 台湾―ジェンダー主流化を推し進めるエネルギー 香港―民主化運動の中のフェミニズム インターネットとフェミニズム セクシャル・マイノリティ 日本軍戦時性暴力 座談会ー東アジ...
ハッシュタグだけじゃ始まらない 中国―草の根フェミニズムの抵抗と創造 韓国―フェミニズムの大衆化と新たな挑戦 台湾―ジェンダー主流化を推し進めるエネルギー 香港―民主化運動の中のフェミニズム インターネットとフェミニズム セクシャル・マイノリティ 日本軍戦時性暴力 座談会ー東アジアのフェミニズム・ムーブメントを受けとめる
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