ウェルビーイング 日経文庫1448

前野隆司(著者), 前野マドカ(著者)

• 販売会社／発売会社: 日経BPM
• 発売年月日: 2022/03/19
• JAN: 9784532114480

商品レビュー

2024/09/24

ウェルビーイングについて言葉は聞くがどのようなものかはほとんどわかっていなかったため、図書館で借りて読んでみた。著者はご夫婦でウェルビーイングの研究を10年以上前からされているとのこと。不勉強で知らなかったが、世界中でも広く研究されていることに驚いた。本書のおわりにでもあるように、ウェルビーイングの基本がわかってよかったでなく、「来たときよりも美しい世界をつくるために人生を使うぞ」の志で、ウェルビーイングに満ちた人生になるよう努力していきたい。

広義の健康：Well-being（良好な/満たされた状態）
→身体的、精神的、社会的に良好な状態

学問分野によって、「健康」「幸せ」「福祉」と訳される。SDGsの目標3「Good 　Health and Well-Being」は「すべての人に健康と福祉を」と訳されている。

著者はウェルビーイングの研究に対して「幸福学」という言葉を使われている。

幸せの4つの因子
①やってみよう→自己実現と成長
②ありがとう→つながりや感謝、利他性や思いやりを持つ
③なんとかなる→前向きかつ楽観的（ポジティブ）。チャレンジ精神
④ありのままに→独立性と自分らしさ
自分らしく、ありのままに、やってみること（自分らしい強みを高める努力）
→幸福度を高める

2024/08/19

ウェルビーイングを高めるために、何をすれば良いのか、幸せとウェルビーイングの違い、
今後人間が人間らしく満たされた状態で生きて行くにはを知ることができた。
個人的にはウェルビーイングと食のビジネスについて関心があるので、良いインプットになった。

2024/06/29

幸せの4つの因子と、それらを高める方法
①「やってみよう」
　（主体性、自己決定、やりがい、強み、達成）
　→夢や目標について語り合う、日常のなかにワクワク感やときめきを見出す、視野を広く持ち今やっていることに将来に繋がる意味を見出す
②「ありがとう」
　（つながり、感謝、利他性、思いやり）
　→じっくりと対話する、ボランティア活動などをする
③「なんとかなる」
　（ポジティブ、楽観的、チャレンジ精神）
　→ポジティブな言動をあえてする（口角を上げる、胸を張って視線を上に向ける、ポジティブな言葉を声に出す）
④「ありのままに」
　（独立性、自分らしさの自覚）
　→他者と自分を比較しない、創造性を発揮するような何かに挑戦する、自分らしい強みを見つけそれを高める

専門職養成課程では、資格取得のための知識や技術の修得が至上のアウトカムとみなされる。果たしてそれだけで学生は幸せになれるのか。
「国試に受かって就職できたら人生ハッピー」とは限らないVUCAな時代。「自らの幸せに向かって進んでいける力」の育成も大切なのかな、と思ったり。

後書きの熱量がすごい！！