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13枚のピンぼけ写真
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13枚のピンぼけ写真

キアラ・カルミナーティ(著者), 関口英子(訳者), 古山拓(絵)

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13枚のピンぼけ写真

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2022/03/19
JAN 9784001160369

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商品レビュー

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2024/07/31
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第一次世界大戦のイタリア。オーストリアに出稼ぎに出ていたが、開戦で追い出され、地元の村に帰ったが、戦争の陰は次第に増し、父親と兄たち、そして、主人公イオランダの幼なじみの青年も戦地へ向かう。この二人の淡い恋心が物語の中心を貫いている。 イオランダの母が村にやってきたイタリア兵の言いがかりで憲兵に連れて行かれた後、イオランダと妹のマファンダは母のメモにあった「アデーレおばさん(目が不自由だが頼れる老婆、元助産師)」を頼って行き、そこで母の母が生きていいること、祖母とは、母と父が恋に落ちたことから関係がこじれたことを知る。 途中、何度も戦火に会い、逃げ惑うことになるが、最後は家族が再会していく…。 少し物語が定番的ではあったが、それなりに面白く読めた。読みやすく、子どもにお薦めできる良書ではあると思う。 「戦争というのはね、イオレ、男のひとたちがはじめるものなのに、それによって多くを失うのは、女のひとたちなの」 冒頭、戦争が始まった、という時、まだ何が起こったのか実感のないイオランダに母が言った言葉が、本来のこの物語のテーマだったのかな、と思うのだが(必ずしも、その言葉通りとは言えない気がするけど)、そこに深く踏み込めなかったように感じられて、読みやすく面白かっただけに、少し残念。

Posted by ブクログ

2022/11/20

2022.11.20市立図書館 SNSのTLなどで出版社が紹介していてずっと気になってた本。 物語の舞台は第一次世界大戦が起きた頃の北イタリアの村。須賀敦子の作品でもおなじみのトリエステやウーディネといった主要な町の名前の他、スロヴェニア時代に親しんだ地名(当時はオーストリア・ハ...

2022.11.20市立図書館 SNSのTLなどで出版社が紹介していてずっと気になってた本。 物語の舞台は第一次世界大戦が起きた頃の北イタリアの村。須賀敦子の作品でもおなじみのトリエステやウーディネといった主要な町の名前の他、スロヴェニア時代に親しんだ地名(当時はオーストリア・ハンガリー帝国領)がたくさんでてくる(これよりさらに30年後の話であるが「石の花」の舞台とも近い)。 小さな村の名もなき家庭にうまれそだった13歳の主人公と妹が、戦争の中で父や兄たち、母と次々とひきはなされ、戦火をくぐっていままで話にも聞いていなかった母方の知人や親類を訪ね、家族のもつれた糸をほぐしながら、自分の進む道を見定めていく4年間。 男手がなくなり女子ども年寄りが支えあい、追い立てられるようにさすらうその日暮らしが貴重な青春の楽しいはずの日々を奪うが、それでも少年少女たちは恋を経験しながら大人になっていくし、新しい命も生まれてくる。ちょうど現在進行形のロシアのウクライナへの侵攻のもとでもこのようなことは繰り返されているのだろうと思いながら読んだ。

Posted by ブクログ

2022/11/01

最初は血気盛んな言葉で、すぐ戦争は終わると考える。 いつだってそうだ。 しかし、現実は違う。一般人も犠牲になり、自国の軍人からも謂れのない罪で投獄され、家や仕事や食べ物を失い、命を失うような思いをする。 そのような、現実が描かれている。 物語の中での救いは、強い女性たちや困って...

最初は血気盛んな言葉で、すぐ戦争は終わると考える。 いつだってそうだ。 しかし、現実は違う。一般人も犠牲になり、自国の軍人からも謂れのない罪で投獄され、家や仕事や食べ物を失い、命を失うような思いをする。 そのような、現実が描かれている。 物語の中での救いは、強い女性たちや困っている人を助けようとする司祭さまや人々。 最後は未来に向かって進む姿で終わって良かった。

Posted by ブクログ

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