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もっと知りたい円山応挙 改訂版 生涯と作品 アート・ビギナーズ・コレクション
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もっと知りたい円山応挙 改訂版 生涯と作品 アート・ビギナーズ・コレクション

樋口一貴(著者)

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もっと知りたい円山応挙 改訂版 生涯と作品 アート・ビギナーズ・コレクション

2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京美術
発売年月日 2022/03/22
JAN 9784808712419

もっと知りたい円山応挙 改訂版

¥2,200

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2022/07/08

円山応挙と聞いてぱっと浮かぶ絵がないなあ、などと思ってぱらぱらめくると、犬の絵を何度かみたことがあった。確か道徳の教科書で猪か何かを写生するのに毛一本もおろそかにしない修業をしたとかいうようなのが載っていた気がする。 ピックアップした「七難七福図会」や「雪松図屏風」の見どころ紹...

円山応挙と聞いてぱっと浮かぶ絵がないなあ、などと思ってぱらぱらめくると、犬の絵を何度かみたことがあった。確か道徳の教科書で猪か何かを写生するのに毛一本もおろそかにしない修業をしたとかいうようなのが載っていた気がする。 ピックアップした「七難七福図会」や「雪松図屏風」の見どころ紹介、生涯年譜、などで応挙の魅力に気づいた。門下図、応挙の生誕地、居住した場所の図などもあり想像をはせる。 表紙は「雪松図屏風」 1786年(天明6)頃 晩年の作。 紹介文が「これは何を描いた屏風だろうか」「近代絵画の幕あげをつげる作品」とあり、画よりもその文に、何だろう?と惹かれてしまう。よくよく見ると、雪が日光に溶けようとする光とか、一瞬の空気を感じだした。 日本の絵は「燕子花図屏風(尾形光琳)」のような一見花だけでも実は「伊勢物語」の「八橋」が暗示されている、など物語的だというが、応挙のこの松は、何かの物語ではなく、その光景の美しさそれ自体、を意図している、それが革新的で後の近代日本画へと繋がってゆくという。国宝で三井記念美術館蔵。実物を見てみたいものだ。 読んでいくと、門下にあの虎の長沢芦雪がいたのだった。無量時へも応挙の名代で行って虎を描いたのだった。 芦雪の虎のように、見たとたんにビビっとくるというものは今迄になかったが、紹介された絵を見ていると興味が湧いてきた。 印象に残った絵 「七難七福図会」1768年(明和5)相国寺蔵 重要文化財 琵琶湖に面する円満寺住職・円満院門主祐常の注文で描く。天災巻、人災巻、福寿巻。天災巻の洪水に押し流される人、木、家、巨大なうわばみが人々を襲う図、などが印象に残る。また雷が木を直撃する図もある。これはほとんど白黒。晩年の絵として紹介されている「氷図屏風」と似ているものを感じた。稲妻と氷なのだが、どちらもギザギザなのだ。シンプルにそれ。 <生涯> 人に恵まれた人だったのか、という気がする。 おいたち 1歳~26歳 1733(享保18)~1725(宝暦)京都の西20キロ、現在の亀岡市曽我部町穴太の農家の生まれ。11,2歳頃に京都で、呉服屋、玩具店・尾張屋の丁稚となり、狩野探幽の流れの石田幽丁に短期間入門。丁稚をしながらか? 20代後半で「眼鏡絵」の風景画を描く。この尾張屋での生活が自らの絵画人生の出発点だとして主人の勘兵衛に恩義を感じていたという。 初期 27歳~36歳 1759(宝暦9)~1768(明和5) 絵師「応挙」ができるまで 「七難七福図会」 画風確立期 37歳~40歳 1769(明和6)~1772(安永元) 円満寺住職・円満院門主祐常に才能を見いだされる 「牡丹孔雀図」 孔雀は応挙の得意とした画題でたびたび描かれているという。 黄金期 41歳~44歳 1773(安永2)~1776(安永5) 三井家の庇護を受ける 「群鶴図屏風」さまざまな姿態の鶴。右隻に11羽、左隻に12羽。 円熟期 45歳~56歳 1777(安永6)~1788(天明8) 応挙工房による障壁画の制作 「朝顔狗子図杉戸絵(犬)」「雪松図屏風」「大乗院襖絵」「氷図屏風」 晩期 57歳~63歳 1789(寛政元)~1795(寛政7) やり残した仕事を完遂 「富士図」輪郭線を描かない外隈技法で描く。「松に孔雀図襖」(兵庫・大乗院) 2013.3.10初版第1刷 2019.5.20第3刷 2022.3.30改訂版第1刷 図書館

Posted by ブクログ

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