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わかれ 朝日文庫時代小説アンソロジー 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2022/03/07 |
JAN | 9784022650344 |
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わかれ
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商品レビュー
2.7
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※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】「ひってん」朝井 まかて/「三途の川」折口 真喜子/「染井の桜」木内 昇/「橋を渡って」北原 亞以子/「十市と赤」西條 奈加/「闇に咲く」志川 節子 おそらく「闇に咲く」以外は再読。 「ひってん」は卯吉が商売に目覚めるあたりは面白かったが、後日譚はほろ苦い。ずいぶんせわしい男になってしまったんだな。といって寅次の生き方がいいとも思えないが。「三途の川」は温かい幽霊譚。「染井の桜」は辛い。好きなことを通した夫はいいが、相談もなく生き方を変えられた妻はどうか。反面、しんねりむっつりと夫を恨みながら死んでいった妻には他の生き方はなかったのか。「橋を渡って」もしかり。妻として、人間としての尊厳を踏みにじられてどう生きるか。「闇に咲く」はもやもやする。盲目になった娘の将来を案じればこその両親の思いやりと厳しさ、娘の成長、なのだろうが。
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別れをテーマにした、女性作家6人のアンソロジー。 《ひってん》 卯吉は、寅次と二人、定職にも就かず、気ままな毎日を送っていた。ある日、訳ありの櫛職人を助け、彼から、櫛を百枚貰い受ける。それを売っている間に、商いの魅力に目覚めていくが・・。 《三途の川》 船宿の娘、お涼は、家業...
別れをテーマにした、女性作家6人のアンソロジー。 《ひってん》 卯吉は、寅次と二人、定職にも就かず、気ままな毎日を送っていた。ある日、訳ありの櫛職人を助け、彼から、櫛を百枚貰い受ける。それを売っている間に、商いの魅力に目覚めていくが・・。 《三途の川》 船宿の娘、お涼は、家業の「若狭屋」を手伝っている。ある日、6.7歳の侍の子が、彼岸へ向かっている兄に戻ってきてもらう為、自分も彼岸へ渡して欲しいと言ってきた。 《染井の桜》 武士の身分を捨て、植木職人になった、徳造。徳造の仕事は、世間に認められるようになるが、妻のお慶は、口数も少なくなってきた。 《橋を渡って》 おりきは、干鰯問屋「日高屋」に嫁いで17年。夫は、仕事に感け、夫婦の仲は、冷えていた。仕事が忙しいと口癖の夫は、その実、他の女を作っていた。 《十市と赤》 ミスジは、猫の傀儡子。人を操り、猫の為に働かせる。ミスジは、傀儡・阿次郎を遣い、十市の無実の罪を晴らす。 《闇に咲く》 おりよは、つまみ細工職人の娘で、得意先「近江屋」の跡取り、新之助との祝言が近づいたある日、花火の飛び散った破片が目に入り、失明してしまう。 新之助から、縁談を断られ、悩み苦しむおりよは・・。両親は・・。 別れを経験して、それをどう生かすか。 長編を読んでみたい。
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アナログな時代だから場面を表現する言葉が丁寧なのだろうか。この時代に生きていたら、どんな人生だったろう。
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