商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2022/02/18 |
JAN | 9784492093313 |
- 書籍
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図解いちばん面白い デリバティブ入門 第3版
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図解いちばん面白い デリバティブ入門 第3版
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デリバティブの基本的な仕組みが簡潔に書かれており、個人的には非常に勉強になった。以下、要約。 ①デリバティブの基本の型は3つある。『先物・先渡し』、『オプション』、『スワップ』の3つである。基本はこの3つのプレーンな形か、組み合わせした形で形成される。 例えば、オプションとスワ...
デリバティブの基本的な仕組みが簡潔に書かれており、個人的には非常に勉強になった。以下、要約。 ①デリバティブの基本の型は3つある。『先物・先渡し』、『オプション』、『スワップ』の3つである。基本はこの3つのプレーンな形か、組み合わせした形で形成される。 例えば、オプションとスワップを組み合わせたものは『スワップション』というデリバティブになる。 これはペイヤーズ(固定金利払い)でコールオプション、レシーバーズ(固定金利受け)でプットオプションが対応する。 また、金利オプションでは2年先の5年金利スワップみたいなものも組成することができる。(これは、例えば7年金利スワップ2%と2年金利スワップの1%と仮定すれば、ざっくりと前者はトータル14%の金利、後者は2%の金利となる。これらがイコールとなるには5年2.4%の金利となるような計算となる。) ②先物取引と先渡取引は厳密には違う。英語でも先物取引は『futures』、先渡取引は『forward』という。先物取引は取引所で管理され、取引条件は一定、カウンターパーティリスクはない。先渡契約は相対契約で、条件は柔軟に設定可能なものの、カウンターパーティリスクがある。 ③仕組債で使われるオプションが『経路依存型オプション』である。 『ノックイン型』はある条件が整った時にオプションが出現するというもの。これは『株価が1万円の時、3ヶ月の間に1度でも株価が7000円を下回った時』だけ出現するというもの。3ヶ月の間1度も下回らなかったら出現しない。この時の7000円をバリア価格という。 『ノックアウト型』はある条件が整ったときにオプションが消滅するというもの。これは『株価が1万円の時、3ヶ月の間に1度でも11000円を超えた時』オプションが消滅するというもの。11000円がバリア価格という。 ノックイン条項もノックアウト条項も発行者が有利。特にノックアウト条項は本来、株価の上昇により、コールオプションの価値が増えるにも関わらず、その権利を放棄させられるというものである。 買う側のメリットはオプション料が安く済むこと、売る側も通常のオプションより権利行使の確率が下がることがメリット。 ④オプションの価格を決めるのはボラティリティである。それもインプライドボラティリティである。 市場データ+ボラティリティ=オプションの理論価格 である。 また、オプション価格-市場データ=インプライドボラティリティ でもある。 ⑤スワップは金利スワップと通貨スワップに分類できる。金利スワップは固定金利と変動金利の交換である。通貨(ベーシス)スワップは円とドルのような異なる通貨で元本と変動金利の両方を交換する取引である。 単純な変動金利同士の交換はベーシススワップと呼ばれる。 一般的に円は余りやすく、ベーシススプレッドが発生する傾向がある。 ⑥例えば、ドルと円の固定金利で通貨スワップする場合、円の固定金利と変動金利で金利スワップし、ドル円で通貨スワップし、ドルの固定金利と変動金利で金利スワップするという3つの段階を経てドルと円の固定金利のスワップが出来上がる。 ⑦異なる通貨の利息部分のみを交換する取引をクーポンスワップという。 ⑧フロアとキャップの考え方も重要である。フロアは下限の金利を指し、キャップは上限の金利を指す。いわば、フロアはプットオプション、キャップはコールオプションである。
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