商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/02/21 |
JAN | 9784163915029 |
- 書籍
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きみだからさびしい
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きみだからさびしい
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商品レビュー
3.3
56件のお客様レビュー
普段とは違うものを読んでみたくて、図書館で借りてきました。 登場人物に共感できるかどうか。 わたくしの場合、恋愛小説はこれが肝になります。 結論から申し上げますと、どのキャラクターも今一つ共感できない。。。 多様性の時代と世間では言われていますが、恋愛にも多様性が広がってい...
普段とは違うものを読んでみたくて、図書館で借りてきました。 登場人物に共感できるかどうか。 わたくしの場合、恋愛小説はこれが肝になります。 結論から申し上げますと、どのキャラクターも今一つ共感できない。。。 多様性の時代と世間では言われていますが、恋愛にも多様性が広がっているのかもしれません。 十数年前からのLGBTの浸透。これからは性別を超えた「愛」は、もっと広い意味を持ってくるのかもしれません。 「ポリアモリー」 関係者全員の同意を得たうえで複数のパートナーと関係を結ぶ恋愛スタイルのこと。 この言葉をこの小説で初めて知りましたが、 1990年代初頭のアメリカで生まれた言葉のようです。 この博愛主義的恋愛って言ったらいいんですかね?? LGBTの次はこういった今までの常識では受け入れられなかったものが、世の中に広がっていくような気もするのです。 (私自身は性格的にできませんが。複数人に愛情を分散するのが面倒) まあ、こういう新しい恋愛形式が世の中に浸透して、受け入れることが出来なかったとしても、「けしからん!」とガミガミ怒るのではなく「そういう人もいるんだな」と思える人間でありたいと思います。 妙に主人公の男の子がモテるのだけど、何でなのかイマイチわからず。。。 登場する人物が皆、彼に好意を持っているという不思議な状況。こんな事ってある?! 彼にとってのモテ期だったということなんですかね。 また、この小説は読み方にコツがいるかもしれません。 一人称のストーリー展開ではなく、登場人物全員が語り手に切り替わります。 誰の立場の文章なのか、把握しながら読んでいかないと混乱してしまう。 作者のやりたいことを文章にすると、こういうことになるのでしょう。 映像だと表現しやすいことが、文章だと表現のレベルが上がる。 難しいことに挑戦していることが伝わってきます。 普段とは異なるものを読んだ感はありました。
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自分がわからない、他人と関わるのが怖い、という殻を突き破って、あやめと付き合うことで人と密接に繋がるとはどういうことなのかを学んでいく。そして依存からの自立。思春期からの成長過程が、読む前のイメージよりも意外と爽やかに描かれていて読みやすかった。登場人物がみんないい人。 人を好きになることは、人でなくてもきっと何かを好きになることは、ものすごいパワーがあるものだなと感じた。
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読み終えた後は余韻よりも先にさびしさを感じたけど、ラストの2人の選択はベストなのかなとも思う。生きていてくれるだけで良くて、距離やら関係性を通り越して自分の中にきみがいると思える存在のままというのがなんとも特別だなって。恋に恋したくない、恋と性欲の混同したくない圭吾の考えすごーく...
読み終えた後は余韻よりも先にさびしさを感じたけど、ラストの2人の選択はベストなのかなとも思う。生きていてくれるだけで良くて、距離やら関係性を通り越して自分の中にきみがいると思える存在のままというのがなんとも特別だなって。恋に恋したくない、恋と性欲の混同したくない圭吾の考えすごーく共感した。どこまでが恋でその他の感情の名前はなんだろうって思う。けど結局答え出るわけない。金井くんも言っていた「好きって気持ちは一方的で気持ち悪いもんでしょ」を自戒することが心の安寧になるのかも?と思った。
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