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名著の話 僕とカフカのひきこもり
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/02/16 |
JAN | 9784044005597 |
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名著の話 僕とカフカのひきこもり
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商品レビュー
4.1
38件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
カフカ『変身』は既読だけど、大筋しか覚えていない。読んだときには変な話だとは思ったけれど、自分のことだとは感じなかった。今回、伊集院さんと川島隆さんの対談を読んで、そういう読み方もあるのかと思った次第。川島さんの訳でもう一度読んでみたいと思う。
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カフカ『変身』 元々好きな話だったが、もっと愛着が湧いた。 虫けらは自分であり、下手に妹が認めてしまったものだから、変わる機会を失ってしまった。 柳田国男『遠野物語』 いくつか引用を読んで面白かったが、やはり原文のままだと理解しにくく、解説付きのもので読んでみたくなった。ネット...
カフカ『変身』 元々好きな話だったが、もっと愛着が湧いた。 虫けらは自分であり、下手に妹が認めてしまったものだから、変わる機会を失ってしまった。 柳田国男『遠野物語』 いくつか引用を読んで面白かったが、やはり原文のままだと理解しにくく、解説付きのもので読んでみたくなった。ネットのまとめサイトのようだと表現していたが、そういわれると敷居の高さを感じず、より気軽に手を出せるように思う。 神谷美恵子『生きがいについて』 引用「人間が最も生きがいを感じるのは、自分のしたいと思うことと義務とが一致したときだ」 若松「〜生きがいは徹底的に質的なもの〜金銭や権力といった量的なものと関係し始めたら、それはもう、真の意味での生きがいではない。〜量的に比較しても何の意味もない。そして生きがいの発見とは、いつか行わなくてはならない人生の宿題でもある。」 伊集院「これに長い時間を割けないから生きがいとしては弱いな、みたいな考え方はおかしいわけですね」 上記の部分が特に印象的だった。 近年は“生きがい“という言葉の使い方がおかしく、押し付けがましくなっている。大学や企業が人間を人材と表現し、働くことが生きがい、そうゆう人間を増やそうと若者に押し付け、若者も求められる人材になろうと、枠にとらわれる。
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【名著と名著の著者たちのお話】 この本では、カフカの『変身』、柳田国男の『遠野物語』、そしてちょうど先日読んだ神谷美恵子さんの『生きがいについて』の3冊について紹介されていた。 NHKの『100分de名著』を昔よく見ていて、カフカの回も見ていたから、思い出した。 『変身』は、番組を見た後に一度読んでいて、『遠野物語』は読んだことなくて、ネット上の「まとめサイト」みたいな本と話されていて、少し親しみを感じられた。 『生きがいについて』は、著者自身の状況についても紹介されていて、知らなかったのでなんだか新たな視点で読んだ本について省みたりした。この本を書くのにも何十年もかかった、自叙伝みたいなものだと紹介されていた。そして、調査・観察の対象である患者さんとの関係にも意識的であったこと、それが自分との関係性でもあったことも興味深かった。 それ以外にも、焦らされる社会で「待つ」という能動的行動について話されていたり、そこでギアを調整することー価値体系をずらす、価値基準を新たにすることをコロナの経験に照らし合わせていたり。死者との関係ー死生観、生き残っている人が亡くなった人のいのちを「生み直す」という視点は印象深かった。 「生きがい」を自分で読んだ時に、自己実現や表現について書かれていたところで、自分について唯一無二のかたちで人に伝え、受け取られることって自分の存在意義を確かめるうえで大事だなーとあらためて思ったりしていたけれど、この本のなかでは、「表現」と「体現」の違いについて話されていた。 対談者の若松英輔さんいわく、 —「生きがい」は情報化できない。別な言い方をすれば、「表現」に向いていなくて、むしろ「体現されることが多い。 らしい。 —現代は「表現」が重んじられる時代です。極端にいえば、信じていないことでもうまく表現することは可能です。そしてそれが評価されたりもする。しかし「体現」は、それまでその人が生きてきたものが現れてくる。…ハウツーの世界にあるのは、「体現」から切り離された「表現」だけ…」 コミュニケーション能力、言語化能力が強かったり、得意だったりする人もいるし、それができないよりできるほうがいいなーと思ったり。 でもそれは、一方で、少し順番が逆な場合もあるのかな。 相手の欲していることをうまく伝える、それは職業上求められることかもしれないけれど、人生トータルにおいて一番優先すべきことはたぶん、自分の価値観に基づいて、それをどう実現していくか。そのために、私たちは人と関わり、助けたり、力になることを欲するのだと思ったり。 論理的で実践的なハウツー本よりも、フィクションだけど具体的に生きているような人間のストーリーが描かれる小説が読みたくなったりする。それぞれが違って、そんな人物の生き様に心を動かされる。これもなにかつながっている気がした。生き方を通して、どう自分を体現するのか、一人の人物像があって、これまでとこれからがあって、それで今何をするのか、を問いながらみんな生きているのかもしれない。
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