色分け日本地図 統計から読み解く

重永瞬(著者)

• 販売会社／発売会社: 彩図社
• 発売年月日: 2022/01/27
• JAN: 9784801305830

商品レビュー

2025/10/09

2025/10/13

おもしろかった。結構説明されないと分からないことも多くてへ〜っと何回も思った。
教育費が奈良県兵庫県多いのが面白かった。たしかに言われると…って思ったけど、他の項でもたしかになと感じることが多くて面白かった。

p11
移動する男性、とどまる女性。
離島の村々で男性の割合が高い、一般的に小さな離島は元々の人口が少ないうえ、公務や土木作業のために働きにくる男性が多いから。
離島以外では日雇い労働者の多い西成区が最も男性比が高い。
ほかは大きな工場がある、レタス栽培のために多くの外国人労働者を集めている、電力関連施設が立地するなどで男性比率が高い。

p15
雪の降る土地では1世帯の人数が多め。寒冷で耕地面積が広く、一つの家に多くの労働力を抱えておく必要があった。

p19
西日本では伝統的に親は隠居して子と離れて暮らす傾向が強かった。

p23
教育は都道府県による差が大きく、東京・兵庫・奈良など私立進学校を多く擁する大都市圏が上位にランクインしてる。
水道光熱費は北陸や東北で高い。

p25
一般的に東日本は豚肉、西日本は牛肉を好むと言われている。牛肉は関西での消費が中心なのに対し、豚肉は全国まんべんなく消費されている。だから関西では肉類への支出がおおい。

p51
サービス業で1位になった和歌山県高野町。高野町には真言宗の総本山である金剛峰寺がある。お坊さんはサービス業。

p63
奈良県生駒市は関西最高で53.1%。生駒市には山の上に向かうファンシーなケーブルカーがあるが、山の中腹は郊外住宅地になっており、このケーブルカーが通勤経路として使われている。
北海道では道南の一部の町で海峡を超えた通勤が見られる。

p65
ホンダ、ヤマハ、カワサキなどバイクの主要メーカーは関東から東海に本社を置いているが、利用率は関西が圧倒的にたかい。
バイク利用率が高い市町村は多くが離島→小さな離島で遠距離を移動する必要がなくヴァイクで事足りるから。
都道府県別ではミカンの名産地である愛媛・和歌山が上位に並ぶ。ミカン栽培に適するのは日射量が多く水はけの良い斜面であり、そうした斜面の多さがバイク利用率が高い一因のようだ。

p67
昼夜人口比率
ランキングの上位は特別区や政令指定都市が多いが、1位は愛知県飛鳥村。名古屋港の臨海工業地帯の一角をなし、材木や自動車関連の物流センターが多く立地する。
一方ベッドタウンは昼夜人口比率が低い。

2024/08/31

２年程前(2022)に購入した本だと思います、コロナ禍であまり外出できない中、地図を眺めたくなりネットで購入した記憶があります。

様々な統計データを基に、日本地図に綺麗な色分けがされています。カラフルな地図は見ていて嬉しくなりますね。

以下が印象に残ったデータです。

・よく飲まれるお酒（p26）
（コメント）ビール・ワインは東京、清酒は新潟、焼酎は鹿児島

・雅な県はどこ（p３２）
（コメント）華道は京都、書道は岡山、埼玉は２位、日舞は徳島、茶道は石川県

・化石燃料はどこに埋まっている（p７８）
（コメント）油田１位：新潟・南長岡、累計生産量１位は、秋田県の八幡（やばせ）油田、1960年まで日本の一次エネルギーの自給率は５８％、今は１０％程度

2024年8月31日作成

2024/04/27

都道府県別ではなく、市町村単位という所が、より細分化されていておもしろいです。平均寿命も、地域差男女差で分類すると、思っていたものと違うので、それもおもしろいなと思いました。でも、何度も見返す面白さはないかな。