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資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く 中公新書2679
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/01/19 |
JAN | 9784121026798 |
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資本主義の方程式
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資本主義の方程式
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
20240621-0707 資本主義の変遷を解明する新しい経済学。本書では、従来の経済学ではうまく説明できない長期停滞や格差拡大という状況について、人々の「資産選考(貨幣選考)」に注目し、経済が豊かになるにつれて人々の興味(欲しいもの)が消費から蓄財(資本形成)に向かい、経済構...
20240621-0707 資本主義の変遷を解明する新しい経済学。本書では、従来の経済学ではうまく説明できない長期停滞や格差拡大という状況について、人々の「資産選考(貨幣選考)」に注目し、経済が豊かになるにつれて人々の興味(欲しいもの)が消費から蓄財(資本形成)に向かい、経済構造が大きく変貌した経緯を説明している。 一国の経済状況を発展段階にある(需要超過の)成長経済と成熟段階にある(消費需要が少なく、資産選好が強い)成熟経済の場合とに分けて考察。成長経済では教育や社会通念としての「節約と勤勉」「画一的な教育」は有効であったが、成熟経済ではそれら、特に前者は景気低迷からの脱出にはマイナスの効果が生じる、と著者は説く。「節約と勤勉」は日本人には美徳として現在でも好意的な印象は強いと思う。この価値観を転換すべきという主張はなかなか刺激的。一家計が節約に努めるのは、その家系の防衛手段としては好ましくても全世帯が同様の行動をとったら景気はますます悪化するのだろう。合成の誤謬だ。 とはいえ我々が節約に励むのは、低所得者層だけでなく富裕層であっても将来不安があるからだと思う。特に年金への信頼度は低い。先行きへの安心感がなければ、なかなか安心して現役世代が消費を活発にすることは難しいのではないか(これは本書の守備範囲外かもしれないけれど)。
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先進国の成熟経済における、デフレの理由と解決策を提言した本。経済学の知識が無くても分かるように書かれている点は良かったが、難しい話だったため理解するのが大変だった。
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方程式をもとになぜ日本が長期のデフレ状況になっているかを説明している。 キーワードは資産選好。生産能力が十分にあり、最低限の生活をするのであれば他の国に比べても相対的に低コストで賄えるようになった日本。まさに成熟経済であるが、今日のマクロ経済学(ケインズ経済学)は供給に対して需要...
方程式をもとになぜ日本が長期のデフレ状況になっているかを説明している。 キーワードは資産選好。生産能力が十分にあり、最低限の生活をするのであれば他の国に比べても相対的に低コストで賄えるようになった日本。まさに成熟経済であるが、今日のマクロ経済学(ケインズ経済学)は供給に対して需要が見込まれる前提で理論が組み立てられてきた。つまり、とりあえず公共投資をしたり、貨幣供給にて国民所得を上げることでデフレを改善・失業をなくせるとしてきた。 対して、今の成熟経済である日本でおなじ経済政策をしたとしても効果は薄い。意味のない公共投資やお金のバラマキではデフレを改善できない。このことを方程式を使い、説明している。成熟経済での方程式には資産の変数がなく、デフレ・ギャップ改善の要因にはならない。 対策として実需のある公共投資。具体的には医療や環境などの充実に重点を置くべきと考えている。 経済成長は目的ではなく手段。本当に目指すべきは健康で幸福な生活を提供できる社会。 今の状態の日本では一向に格差拡大が広がり、そのような社会から遠ざかってしまう。 消費税撤廃や生活保護などの現金給付ではなく、実需のある公共投資を促す政治を支持していきたい。
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