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マザー・マーダー
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マザー・マーダー

矢樹純(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2021/12/21
JAN 9784334914363

マザー・マーダー

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商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

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2024/05/29

悪夢のピンボールだ。弾かれた玉はあちこちに飛び、めちゃくちゃな軌道を描く。 タイトルにマザーとあるので母や母性を主体にしている事はわかるのだが、母性の意味がひたすら重たく、ねじ曲がっている。とことんまでねじ曲がった性格の人々を登場させながら ストーリーが崩壊しないのは凄いし、クラ...

悪夢のピンボールだ。弾かれた玉はあちこちに飛び、めちゃくちゃな軌道を描く。 タイトルにマザーとあるので母や母性を主体にしている事はわかるのだが、母性の意味がひたすら重たく、ねじ曲がっている。とことんまでねじ曲がった性格の人々を登場させながら ストーリーが崩壊しないのは凄いし、クライマックスは頁をめくるのがきつくなって休みながらの読了だった。 母親も父親もなるのに資格などいらない。それ故に最悪の人間がなってしまう事もあるのだ。もっとも、資格試験があったとしてもまともかどうかなど分かるわけがないのだが。

Posted by ブクログ

2024/05/18

先日読んだ本で、作者 矢樹純氏の「夫の骨」が面白かったので、この本を読んでみた。 怖い物見たさと、言えば良いのか、最後の結末のおちの凄さをどのように展開していくのか?と、読み始めた。 5話からなる短編なのだが、全てが、伏線と、なって結末の怖さに繋がる。 題名でさえ、日本語に...

先日読んだ本で、作者 矢樹純氏の「夫の骨」が面白かったので、この本を読んでみた。 怖い物見たさと、言えば良いのか、最後の結末のおちの凄さをどのように展開していくのか?と、読み始めた。 5話からなる短編なのだが、全てが、伏線と、なって結末の怖さに繋がる。 題名でさえ、日本語に訳せば、「殺人者、母」である。 最初から、仲の良い家族が、新居で過ごしているのに、偏屈の隣人からの苦情。 そして、友人の勧誘で、し始めた副業が、夫婦を裂いていく。 我が子を守る母、そして、大切な家を守る為にすべき事は…… 最初の隣人が、段々狂っている話に繋がって行く。 しかし、読んでいて、男性だと思っていたら、女性であったり、母親だと思っていたら、祖母だったらりと、最後までこのような展開になるなんて、想像もつかない話になっている。 そして、面会が、刑務所だと思ったら、自宅であったり…… 最後は、最愛の引きこもりの息子を溺愛するが所以に、狂ってしまった母親であるが、結末は、この梶原家、どうなるのだろうか? 怖さで、終わってしまった!!!

Posted by ブクログ

2024/03/07

初読み作家さん。連作短編集。 5つの短編を通して感じる梶原家の狂気、そして散りばめられた伏線。それぞれが最終話で集約され、恐ろしい結末に向かっていく… いやあ、すっかり騙されちゃった。 ひとつの短編としては、2話目の「忘れられた果実」が好き。

Posted by ブクログ

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