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あさきゆめみし(新装版)(1)
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あさきゆめみし(新装版)(1)
¥1,320
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
初めて読んだのは高校生の時。 大学受験はこれで乗り切りました。 もう何度も読んでますが、新装版も購入しちゃった。 絵も美しくて大好きです。
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新装版が出たとのことで改めて購入。 やはりカラー表紙絵があると嬉しいですね! さて、もはや漫画界の古典と言っても過言ではないこの作品。 平安文学の代表的作品である紫式部の『源氏物語』を、少女漫画の大家である大和和紀さんが漫画化したもの。 その完成度の高さから、大学受験の必読書と...
新装版が出たとのことで改めて購入。 やはりカラー表紙絵があると嬉しいですね! さて、もはや漫画界の古典と言っても過言ではないこの作品。 平安文学の代表的作品である紫式部の『源氏物語』を、少女漫画の大家である大和和紀さんが漫画化したもの。 その完成度の高さから、大学受験の必読書として大手予備校でも推薦されるほどの作品です。 そもそも大和和紀さんは、代表作『はいからさんが通る』でもわかるように、歴史ロマン×恋愛ドラマを本領とする漫画家ですから、源氏物語がハマらないわけがない。 王朝ロマンスを大河ドラマ感覚で楽しみつつ、教養も身につけられるという、実においしい漫画です。 「そうは言っても、平安貴族の恋バナを令和に読む意味なんかあるの?」 と思う人もいるかもしれません。 「光源氏ってマザコンをこじらせて義理の母親を寝取った挙句、子供まで作っちゃった奴だよね?」 「しかも親戚筋の幼女を強引に引きとって自分好みの女に育成とか、ロリコン通りこして犯罪じゃね」 「そのくせ自分の妻を寝取られたら怒り狂って、相手の男にパワハラして半ば呪い殺してるし」 「いくら超絶イケメン設定でも、ひくわ」 と思われても仕方ない部分もあります。 実際、私も10代で最初に『あさきゆめみし』を読んだ時には同じような感想を抱きました。 しかし今回、新装版が出たのを機に30年ぶりに読み返してみると、歳月とは不思議なもので、ストンと腑に落ちる感覚があるではありませんか。 昔は「女を喰い物にして!」としか思えなかった光源氏の振る舞いも、平安時代の社会通念の中では精いっぱい誠意を尽くしているのだと、今ならわかる。 むしろ、光源氏が当時としてはこれ以上望めないほど誠意のあるハイスペ男子だからこそ、周りの女性たちは深く苦悩するのですね。 「この申し分のない男性に、ここまで深く愛されても、私たちの心は救われない。女の自由のないこの世界では」と。 30年ぶりに読んで発見したのは、源氏物語の「真の主人公」は光源氏ではなく、紫の上をはじめとする女たちなのかもということでした。 さらに言うと、恋愛の尊さではなく恋愛の難しさ、男と女の根源的な断絶がテーマなのかもしれない。 男あるいは女という立場をとる限りこの断絶は埋められない、相互理解が可能になるとすれば、それは性別を超えて「御仏の弟子」として対等に向き合った時しかない…と、紫式部が考えていたかどうかはわかりません。 が、なかなかどうして令和の今でもじゅうぶん読ませる深い物語だと思ったのでした。 漫画が面白すぎて、原典を読む気がなくなってしまうのが玉に瑕ですが(^_^;)
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