商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2021/12/08 |
JAN | 9784163914770 |
- 書籍
- 書籍
女性失格
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
女性失格
¥1,650
在庫なし
商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とんでもない女の話なのだろうと読んでみたけど、共感できる所も多かった。 いつも寂しいような、結婚した時にもう寂しさを感じなくていいと思った、結局男も女も自分が可愛い… 小さい時から人間不信だった葉湖が良夫と結婚して幸せそうな描写は、微笑ましかったけどな… 裏切りは本当に心を殺しますね… 葉湖さんは、実在されてて、もうお亡くなりになられてるのかな? 作家にはなれなかったけど手記が世に出た事は彼女にとってよかったのではないかな。
Posted by
年始早々に読んで、ちょっと暗くなってしまった。 女性版「人間失格」って感じです。 この本の主人公は実在の人物なんでしょうか? 告白文でストーリーが進んでいくのですが、かなり自分に酔いしれてる感じが見受けられます。 これは重度のこじらせっぷりですね。 彼女の根本的な考え方が”不...
年始早々に読んで、ちょっと暗くなってしまった。 女性版「人間失格」って感じです。 この本の主人公は実在の人物なんでしょうか? 告白文でストーリーが進んでいくのですが、かなり自分に酔いしれてる感じが見受けられます。 これは重度のこじらせっぷりですね。 彼女の根本的な考え方が”不幸”が元になっているんですよね。 ”わたしはもっと不幸になりたかったのです。不幸には、幸福にはないような蜜の味があるのです。それをとことん味わいたい、不幸を突き詰めていったら、そこに何があるのか、何もないのか、何もなくていい、何があってもいい、男の胸の中で喉に息を詰まらせながら、わたしは不幸のもたらす快楽を貪りたかったのです。”(抜粋) 幸福を追求するのではなく、不幸を追求する。 何もかもが私の考えている事と真逆すぎて、理解できない。笑 しかし、これこそ「人間の性」なんじゃないかと思いました。 やりたくてやりたくて仕方ない。 誰かに止めろと言われても、求めずにはいられない。 理性が感性を止められない。 文章から「不幸」に対する情熱をみなぎるように感じられます。 人生の目標は必ずしもポジティブなものとは限らないのです。ネガティブなことで幸福になる人も一定数いる、というのを感じました。 「引き寄せの法則」っていうんですかね。 求めているものを自然と引き寄せるっていうあの法則、そのものの展開が繰り広げられているんですよね。 年明け早々にヤバイ本読んじまったな、って気もしたのですが、これはこれでいい勉強になりました。 「人間失格」を再読したいなぁ、という気持ちにもなりました。(この小説と対比させたい) 何はともあれ、やっぱり私は幸福を追求したい!です。
Posted by
『人間失格』のオマージュなのかと言えば疑問です。主人公の葉湖は人間不信で孤独で、自分の嫌な部分を必要以上に嫌悪しながらもひた隠し、他人からはよく気の付く良い子だと思われるように振る舞う。私自身も彼女ほど極端ではないけど、遠からずと言ったところです。それより、悲しみや孤独、人の痛み...
『人間失格』のオマージュなのかと言えば疑問です。主人公の葉湖は人間不信で孤独で、自分の嫌な部分を必要以上に嫌悪しながらもひた隠し、他人からはよく気の付く良い子だと思われるように振る舞う。私自身も彼女ほど極端ではないけど、遠からずと言ったところです。それより、悲しみや孤独、人の痛みをあまり気にもせず、まわりにチヤホヤされながら、のほほんと生きている女性の方が「失格」なのではと感じてしまう。そんな私もやっぱり「女性失格」なんでしょうか。
Posted by