ニワトリと卵と、息子の思春期

繁延あづさ(著者)

• 販売会社／発売会社: 婦人之友社
• 発売年月日: 2021/11/30
• JAN: 9784829209721

商品レビュー

2024/05/24

人が生きて行くってこういうことの力強さが包み隠さず書かれていた。

鶏を飼うために勉強し育て、最後にはその命を自分が決めていただく。

上手くいかない時には考える。

してもらうんじゃなくて、自分で生きる術を見つけようと行動する。

人間本来の姿を見た。

最後に求職中の父親が、養鶏場をしようかなってとこにほっこりした。

この御一家の進化が気になる。

2024/01/20

ままならない。
私はなんてままならないんだろう。
儘ならないということをこの本を読んで、普通のことであるという風に感じた。私も父として、大人として、儘ならないということを立派に生きていこうと思う。

2023/11/05

長崎で暮らす写真家の著者、小六の長男が突然にわとりを飼いたいと言い出した。ペットとしてではなく、家畜として卵をとろうと考えている。養鶏家から３羽をわけてもらうところからスタートし、卵を売り年をとったにわとりを絞めてさばき…。長男の成長記と思いきや、著者や父親である夫、弟・妹という家族の歴史だった。
著者夫婦の子育てに、批判的なことを言うのはたやすい。だが、試行錯誤中の長男のこれからを楽しみにしたい。ある種たくましさを感じる家族だ。