うちら、まだ終わってないし 祥伝社文庫

宮津大蔵(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2021/11/12
• JAN: 9784396347758

商品レビュー

2024/03/18

アラフィフの歌劇団元男役の主人公が、今は様々な道に進んだ元歌劇団の仲間たちと舞台を作り上げる物語。

自分達らしく好きなことを頑張る姿って素敵だな。

物語の中で主人公たちが作り上げる舞台がとてもおもしろそうで、実際にこの舞台があったら観に行きたいのに！

2022/02/12

宝塚を支える男たちを描いた｢ヅカメン｣がすごく面白かったので、次はOGを描いた作品を。

本作でも元気をもらいました！
ポロさんの元｢お付き｣だったケイコさん視点、ポロさんの娘サキちゃん視点での展開。
今は主婦だったり、親の介護問題を抱えていたりと環境は様々なOG たちが、裏方から表舞台まで力を合わせて自分たちの舞台を作り上げる。
コロナでうまく行かないこともあるけど、仲間との軽快な会話ややり取りが楽しくて、みんなで頑張る一体感を感じられるのがいい。
私も一緒にワクワクしました。

2022/02/07

元男役のアラフィフOGが様々な困難を乗り越えて、再び舞台に立つと言うことで期待していたのですが、正直あまりおもしろくはなかったです。

まず、主人公が再び舞台をやろうと思ったきっかけもただの思いつき。
仲間集めのところも適当で、ギャラがあるんだったらやるとか○○さんがやるんだったらやるとか、とにかく理由が薄かった。
もっと、理由があって宝塚をやめざるをえなかったけど、無念を晴らすため再び舞台をやりたいなど一人一人に舞台を再開する理由が欲しかった。

主人公のポロも自分が舞台をやりたいから、親の介護をして親孝行したいと言ってる人に、一人で世話をするのは大変だから施設に入れれば言い等、施設にいれるのもお金がかかったり大変なのに、自分勝手で無責任な人だなと思いました。

ポロの付き人のケイコも旦那が仕事で悩んでいるのにフォローもせず、離婚する、アルコール依存症で帰ってこれないなどいいたい放題でイライラしました。
ケイコと旦那の喧嘩も困難の１つと言う事だったみたいなのですが、まだ仲直りとか解決もしていないのにケイコがガンになって闘病する時に旦那が献身的に介護してたり、SNSとかYouTubeでちょっと宣伝しただけでチケットが完売したり、訪れる困難がしょうもなく、それをちゃちゃっと適当に対処していく感じでした。

舞台の練習風景もながなが、台本風にセリフが書かれていたり、大爆笑が起きたと書かれているけど全然つまらなかったりと私には合いませんでした。
最後も、え？これで終わり？と言う感じで締まりがなかった。

まさに、やまなし、おちなし、意味なしって感じの作品でした。