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ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 3 文春文庫
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ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 3 文春文庫

奥泉光(著者)

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ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 3 文春文庫

891

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/11/09
JAN 9784167917845

ゆるキャラの恐怖

¥891

商品レビュー

2.5

5件のお客様レビュー

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2023/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

クワコーシリーズ3作目。桑潟准教授(助教授時代あり)含めて4冊あるって、継続は大事やね。 相変わらず、スタイリッシュというより、サバイバーな生き方をするクワコーと周囲の個性あふれてこぼれてしまってるキャラクターたちの愛すべきドタバタ劇。深そうで実はそうそう深くない小説で、純文学的読みづらさを抱えつつも、結構読み流せるギャップが面白い。 しかし、Fランと言われる大学では学生よりも先生連中が大変なんだろうなぁ。授業よりも研究よりも営業活動ってのは、この作品ほど大げさじゃなくても現実世界でもある話なんだと思う。 野蛮な政治って文化や教育をないがしろにするからなぁ。科博の維持費がクラファンで万博に税金追加投入って国やもん。一億総クワコーな笑えない国

Posted by ブクログ

2022/04/30

若者に媚びる感じ  肝腎の事件がちっともおもしろくない。冒頭のペネッセのところはふふっと笑ったがそれだけで、全体的に冗漫である。  ミステリの謎も解も、どうでもいい内容すぎて読んでくたびれる。  解説を見たら、鴻巣友季子が「坊つちやん」だと書いてゐた。なるほど、漱石好きの奥泉...

若者に媚びる感じ  肝腎の事件がちっともおもしろくない。冒頭のペネッセのところはふふっと笑ったがそれだけで、全体的に冗漫である。  ミステリの謎も解も、どうでもいい内容すぎて読んでくたびれる。  解説を見たら、鴻巣友季子が「坊つちやん」だと書いてゐた。なるほど、漱石好きの奥泉だし、しつこいほどの渾名は確かに坊つちやんを彷彿とさせなくもない。  だが、全体的にはどこが「坊つちやん」であらう。明らかに「坊つちやん」のほうがおもしろくて、これは下手である。  唐突に艦これのコスプレといふ単語を出してくるのも、さうだ出してやらうといふ、何かサブカルチャーに媚びる感じがする。

Posted by ブクログ

2021/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021年12月、文庫版「ゆるキャラの恐怖」を読むにあたって、整理してみた。 ・ 2005年『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(結構シリアスな、プレ的作品……スタイリッシュ・エピソード・ゼロ……人は自分の意志に反して注射されるべきではない、というフレーズは一生残るはず) 2011年『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(呪われた研究室/盗まれた手紙/森娘の秘密)(本格的シリーズ化。2012テレビドラマ化) 2012年『黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2』(期末テストの怪/黄色い水着の謎) 2019年『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(ゆるキャラの恐怖/地下迷宮の幻影) これでクワコーが関わった本は4冊、シリーズ化以後3作、プレ(0?)含めれば4作、事件は合計8。 レータン→たらちね、と移ったにも関わらず、准教授以後出世していない上、相変わらず金に汲々ととしてるあたり、涙ちょちょぎれ……。 ・ 1(0?)作目「モーダルな事象」はブクログ登録以前なので、記述なし。 2(1?)作目「スタイリッシュな生活1」では以下のように書いた。 ・ 「モーダルな事象」は結構重い小説だったが、今作は表紙カバーに偽りなし、お気楽小説。 ミステリとしてはメタを使わずしっかりしているが、いかんせん登場人物の少なさから容易に真相を推測できる。 わかりやすくてドラマ向き。 だが面白いのはやはり奥泉さん独特の会話劇だ。 ・ 3(2?)作目「スタイリッシュな生活2」は読んだつもり(?)だが、感想を書いていない……無念。 ・ で4(3?)作目「スタイリッシュな生活3」文庫化2021を、読んでみた。 という、以上前置き。 結構な準備をして臨んだわけだが…… やはり脱力と韜晦のため、まじめに分析・考察する気も失せた。感想は一言で。詳細メモは非公開メモに。 「ゆるキャラの恐怖」 みうらじゅんがマジに出てきて笑った。 (奥泉→いとうせいこう→みうらじゅん。) コスプレオタクのカミ。 「地下迷宮の幻影」 マジヤバイ領域に踏み込む? と思いきや。 キノコって奥泉っぽいよね。 モンジの長広舌を聞いて笑っちゃう感性が、作者と読者に備わっていること自体が、奥泉ら現代文学作家がことあるごとにユーモアを重視している結果だと思う。 オオマジメを脱構築するポストモダンの勢力。

Posted by ブクログ

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