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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2021/10/29 |
JAN | 9784103360544 |
- 書籍
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黙約のメス
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黙約のメス
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
日本の肝臓移植手術のほとんどは生体肝移植だ。家族など健康な人からの肝臓を取り出して、患者へ移植する。提供できる肝臓をもった遺体を待つ必要はないが、健康な人間の体にメスを入れて、肝臓を取り出すことになる。患者はもちろん提供者にもリスクを負わせることが正しいのか。提供者は本当に患者の...
日本の肝臓移植手術のほとんどは生体肝移植だ。家族など健康な人からの肝臓を取り出して、患者へ移植する。提供できる肝臓をもった遺体を待つ必要はないが、健康な人間の体にメスを入れて、肝臓を取り出すことになる。患者はもちろん提供者にもリスクを負わせることが正しいのか。提供者は本当に患者の関係者であり、自ら望んだのか。 そんな医療的、道徳的にも賛否のある肝臓移植をテーマに、医療従事者や移植コーディネーター、マスコミ、病院経営者、官僚、患者とその家族たちを主人公とした連作短編集。 どのストーリーにもキーマンとして登場するのが、孤高で多くを語らないが、技術は一流、ブラックジャックをイメージさせる外科医鬼塚。彼の信念が少しづつ明らかになるミステリー的面白さもありつつ、日本医療の問題点に迫っていく。
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臓器移植に関する壮大な物語で、医学用語が頻出だったが外科医師、移植コーディネーター、病院経営者、医師会、厚生労働省の官僚、厚生族の代議士、医療ジャーナリストなどが登場し、それぞれの人間的な動きが克明に描写されており、非常に楽しめた.舞台は四国にある潮メディカルセンター(UMC)で...
臓器移植に関する壮大な物語で、医学用語が頻出だったが外科医師、移植コーディネーター、病院経営者、医師会、厚生労働省の官僚、厚生族の代議士、医療ジャーナリストなどが登場し、それぞれの人間的な動きが克明に描写されており、非常に楽しめた.舞台は四国にある潮メディカルセンター(UMC)で鬼塚鋭臣医師が主役だ.難しい生体肝移植を数多く成功させていくが、外国人患者の移植で問題が発生.厚生官僚の鷲尾緑里、イベント会社の中原京香、コーディネーターの田村美鈴の絡みが面白かった.美鈴・京香と鬼塚の複雑な関係が明らかになる最後の巻きが良かった.
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主人公である外科医の周辺の人物8名に焦点を当て彼ら、彼女からの視点で、この話が進む。其々の気持ち、主人公との関わりに触れながら、全体の道筋が明らかになっていく。作家本城雅人の中々の力作かもしれないと思いつつこの本を読み終えた。
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