商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 研究社 |
発売年月日 | 2021/10/26 |
JAN | 9784327453022 |
- 書籍
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翻訳エクササイズ
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翻訳エクササイズ
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
そんなに期待してなかったけど、おもしろかったな。 誤訳本も好きだけど、翻訳本も好きなんです! 翻訳というのは私にとって、日本語と英語のいいところについて考えるエクササイズ、って感じで。 しかし、英語の意識の流れ通りに訳す、ということに、この金原氏がそこまでこだわっているとは驚...
そんなに期待してなかったけど、おもしろかったな。 誤訳本も好きだけど、翻訳本も好きなんです! 翻訳というのは私にとって、日本語と英語のいいところについて考えるエクササイズ、って感じで。 しかし、英語の意識の流れ通りに訳す、ということに、この金原氏がそこまでこだわっているとは驚いた。私ももちろん、そのポリシーには大賛成だけど、こだわりすぎると、文章の切れ目が英語と全然違ってくるから、そこまで厳密にこだわるのはちょっとどうかなぁと思わなくもない。 あと、文法の説明なんかは、ご本人の性格的なものもあると思うけど、ちょっとユルい気がした。 ・・・って、誰と比べてユルいかっていうと、もちろん誤訳本マスター、越前しぇんしぇーと比べてってことですが・・・ 越前氏の本の解説を読むと、難問粒ぞろいだけど全部ぴしーと綺麗にパズルがはまるイメ―ジだが、金原氏のこの本は、易しくおおざっぱ。 「So it was only through deceit that those who opposed wars could escape going off to kill people they had never met, and had nothing against. この文章について、it was only...の it は何を指すかわかりますか? その前の文ではありません、また、that 以下でもありません。」 と書いてあって、んん?と思った。 私は that 以下を表すと思ったんだけどな。 もしそうじゃないなら、この that は何?って思ってしまった。関係代名詞なら、through はdeceit の後に来るはずだし、接続詞でも形容詞でもないし。 越前先生なら、そういう疑問に対しては、まるでこっちの心を読んでいるかのように必ず全部ビシッと回答が書かれてあるので、なんの説明もないこの本にはうーんと思ってしまった。 ま、特に解釈に悩むような文章でもないし、itが何を指すかって、いかにも受験英語発想ぽくて、どうでもいいっちゃいいんですが・・・ しかし、そのユルさはともかくとして、金原氏の訳、すごく好きだなぁ。 もとの英語の文章のイメージどおりな感じ。 私の発想にはない訳がくるので、単純に「すてきー」と思ってしまった。 翻訳の例題として取り上げられていた短編「Starr」、おそらく登場人物は全員黒人だが、日本人の多くは白人と思うでしょう、とあって、私もまんまと白人の女の子を想像して読んでいたので驚いた。 習慣的に、アメリカ人の女の子=白人ってつい思ってしまう。 それに、元ヒッピーのご両親が出てきたからかな。 私の中でヒッピーのイメージは金髪ロングヘアの女性だからなぁ。(でも、そういえばちゃんとアフロのヒッピーって書いてあったのに) 「いまのアメリカ人が読むと、たぶん、黒人だと分かると思います」と書いてあったので、へぇーと思った。 どこで分かるんだろう。アフロ? それとも文法? 選ぶ言葉? どう違うのかすごく興味深いので、もっと掘り下げて書いてほしかった。
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英→日の翻訳学習のテキストとして手にとりましたが、英語という言語についての読み物としても面白い!翻訳の実践課題として短編が2つ掲載されていて、英文→解説→講師訳の順に読んでいくのだけど、自分の訳と講師訳を比較することで、自分の弱点が浮き彫りになってとてもよかった。 掲載されている...
英→日の翻訳学習のテキストとして手にとりましたが、英語という言語についての読み物としても面白い!翻訳の実践課題として短編が2つ掲載されていて、英文→解説→講師訳の順に読んでいくのだけど、自分の訳と講師訳を比較することで、自分の弱点が浮き彫りになってとてもよかった。 掲載されている短編 Angela Johson ”Starr" が読み物としてすごくいい。世界観が好き。それを描いた作家をリスペクト。 短編の終わりに「主人公の人種は?」という問いかけがあり、私なりに考えた。 #読了 した人と語りたい。#読書 #英語
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「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった」と重なる内容が多かったけれど、併せて読むことでより頭に入りやすかった。 特に印象的だったのは、一人称の選び方・省き方についてと、ひっくり返さずに訳すということ。 "I"にあたる日本語は無数にあり、一人称だけでその人...
「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった」と重なる内容が多かったけれど、併せて読むことでより頭に入りやすかった。 特に印象的だったのは、一人称の選び方・省き方についてと、ひっくり返さずに訳すということ。 "I"にあたる日本語は無数にあり、一人称だけでその人の人となりまで滲みでる。同様に会話の語尾も。自分が原文から読み取った登場人物のキャラを訳文に反映させる、英日翻訳の醍醐味だと思った。 後半のエクササイズを見ても、「ひっくり返さずに訳す」をかなり重視していらっしゃることが分かった。 ひっくり返したほうがむしろ強調したい部分が原文通りに伝わる場合もあると思っているので(英語は前が大事、日本語は後ろが大事)、結局は毎回毎回最善を考えていくしかないなあ、と。 エクササイズ部分を自分で訳してから、解説と訳例を見ることで、自分の中の訳の選択肢が増やせた気がする。
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