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詐欺師の楽園 白水Uブックス海外小説 永遠の本棚
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詐欺師の楽園 白水Uブックス海外小説 永遠の本棚

ヴォルフガング・ヒルデスハイマー(著者), 小島衛(訳者)

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詐欺師の楽園 白水Uブックス海外小説 永遠の本棚

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2021/09/29
JAN 9784560072370

詐欺師の楽園

¥1,980

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2024/12/02

フィクションであると同時に、「作り物のフィクション(物語の世界)が現実(この本を手に取るわたしたちの住む世界)にどう“リアルな”ものとして“食い込んで”くるか」について描かれているフィクション論でもある。「存在そのものが架空である芸術家の作品を扱う詐欺師について書かれた手記」とい...

フィクションであると同時に、「作り物のフィクション(物語の世界)が現実(この本を手に取るわたしたちの住む世界)にどう“リアルな”ものとして“食い込んで”くるか」について描かれているフィクション論でもある。「存在そのものが架空である芸術家の作品を扱う詐欺師について書かれた手記」という体裁が、十重二十重に“真”と“偽”、“虚”と“実”という区分について絶えず考えさせられる構造になっている。“本物”とは何か? “偽物”はいかに現実に侵食してくるのか? フィクションは語られ、受け入れられてこそ存在するものであることも実感できる作品だ。

Posted by ブクログ

2022/01/04

原著は1953年、戦後間もない頃の現代ドイツ小説。絵画作品の贋作どころか、まるっきり存在しない架空の巨匠をでっち挙げた国家ぐるみの大規模詐欺をコミカルな周辺人物とともに描く。虚構と現実、嘘と真実、戯画と批判が複層的に混じり合うが、難解さはなく、楽しく読めた。 なにかと選書センス...

原著は1953年、戦後間もない頃の現代ドイツ小説。絵画作品の贋作どころか、まるっきり存在しない架空の巨匠をでっち挙げた国家ぐるみの大規模詐欺をコミカルな周辺人物とともに描く。虚構と現実、嘘と真実、戯画と批判が複層的に混じり合うが、難解さはなく、楽しく読めた。 なにかと選書センスの良い白水Uブックス。ずっとこのシリーズは「海外小説の誘惑」と題されていたと思ったのだが、何だか見慣れない「海外小説 永遠の本棚」シリーズになっていた。別シリーズなのかと思って調べてみたところ、2013年頃からシリーズ名が変更になり、もうこの名前で50冊以上刊行されている模様。最近、Uブックス読んでなかったんだなぁ…。前の名前の方が良かったけどなぁ。

Posted by ブクログ

2021/12/24

僕がいかに偽作を描き死んだ事にされた半生を物語る。 詐欺師のロベルト伯父にその妹のリュディア叔母に育てられという顛末が箴言に満ちた格調高い文章で坦々と語られ、美しい文章のために、時々眠気が襲った。 汽車の切り離しのエピソードは愉快だった。

Posted by ブクログ

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