
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京堂出版 |
発売年月日 | 2021/09/25 |
JAN | 9784490210538 |
- 書籍
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孤独の歴史
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孤独の歴史
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■目次 序章 孤独を考える Introduction: Solitude Considered 「ツィンマーマンの孤独論」 孤独の近代史 タリー=ホー・ステークス 第1章 孤独よ、汝とともに歩かん Solitude, I’ll Walk with Thee クレア、キ...
■目次 序章 孤独を考える Introduction: Solitude Considered 「ツィンマーマンの孤独論」 孤独の近代史 タリー=ホー・ステークス 第1章 孤独よ、汝とともに歩かん Solitude, I’ll Walk with Thee クレア、キーツ、孤独 孤独な野原のクルーソー 散策 未開の地 ほかから離れた暮らし 第2章 一九世紀に家でひとり過ごすこと Home Alone in the Nineteenth Century 暇の脅威 ペイシェンスとその他の娯楽 ネットワーク化された孤独 扉の外 家のなかの病弱な者 第3章 祈り、修道院、監獄 Prayers, Convents, and Prisons ひとりでの霊的コミュニケーション 奥の部屋に入る 修道女会と女子修道院 孤独の恐怖 神とともにひとりでいること 第4章 二〇世紀の孤独と余暇 Solitude and Leisure in the Twentieth Century 平和と静けさ 快適さとコミュニケーション 孤独のよろこび 孤独なわたしの伴侶 釣りと宇宙 第5章 霊的なものの復興 The Spiritual Revival 事物の計り知れぬ無関心さ 自然を探求する 海での孤独 現代の独房監禁 修道院の復活 新しい心霊主義 第6章 「孤立の流行病」を再考する The ‘Epidemic of Loneliness’ Revisited 孤立の高まり パニック 孤立と孤独 終章 デジタル時代の孤独 Conclusion: Solitude in the Digital Era 謝辞 注記一覧 人名索引 事項索引 ■まとめ ★孤独それ自体が問題なのではなく、孤独と社交のバランスが大切。そのバランスが崩れると孤独は孤立になり、苦しくなる。 ・solitude 孤独 = ひとりでいること(それ自体は良くも悪くもない)。loneliness 孤立 = ひとりでいることによって精神的な苦しさを感じている状態。社交 = 人と一緒にいること。 ・これまでの歴史は人間同士の交わりに焦点を当てた、集合的な行為についての歴史だった。その一方で「ひとりきり」そのものは史料に残らない。そこで著者は、孤独の歴史を探求するために、いわば間接証拠をパッチワーク状に並べることで「ひとりきり」の雰囲気(「イギリスの静寂史」)を浮かび上がらせようと試みる。 ・かつて家の中にはたくさんの人が暮らしていた。家でひとりになることができる(個室をもっている)のは贅沢なことだった。そして人で溢れかえった家の中から逃れる最もシンプルな手段が、散歩だった。 ■感想 本書は19世紀から現代までの200年ほどのイギリスを対象に、人びとがひとりでいるときにどのように過ごしていたのかについて、通勤や散歩、クロスワード、独房監禁、釣りなど種々雑多な営みを切り口に探っている。 個々の話は興味深いものの、それらの営みをするなかで人びとがみずからの孤独をどう感じていたのかがあまり明解には描かれず、読みにくかった。また、ありふれた孤独(トイレ)や究極の孤独(自殺)など、言及のない孤独も多い。ひとりきりの自分という誰しも身に覚えのあるテーマだけに、もう一歩ふみこんだ分析が読みたかった。 ■備忘 ・孤独の例として何を取り上げるかの基準がしっかりしていないと、どんな行為にも一人の瞬間はあるだけに、分析の節操がなくなってしまいそう。切手収集や園芸など、本書が孤独の分析対象として取り上げているものをふまえると、もはやなんでも孤独の一形態になってしまうのでは。 ・本書の射程からは外れるけど、現代の日本を念頭に、ほかにもこんな孤独もあると思った: ランニング、ゲーム、昼休みのぼっち飯(学生ならトイレの中、車通勤の社会人なら自分の車の中)、平日の図書館で終日ぼけっとしているおじさんたち、ホームレス ・孤独と社交の2つの状態を自由に行き来できることが大切、という本書の基調には同意。ゲオルク・ジンメルの「橋と扉」を思い出した。 ・アメリカ人のトマス・マートンを掘り下げるなら『ウォールデン』のソローにもふれてほしかったし、単独航海者の海の孤独を挙げるなら飛行士の空の孤独(サン=テグジュペリなど)も読んでみたかった。
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序章 孤独を考える 第1章 孤独よ、汝とともに歩かん 第2章 一九世紀に家でひとり過ごすこと 第3章 祈り、修道院、監獄 第4章 二〇世紀の孤独と余暇 第5章 霊的なものの復興 第6章 「孤立の流行病」を再考する 終章 デジタル時代の孤独
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めっちゃおもしろかったの!自由な静けさの追求。。。なんて素敵な響き。コミュニティのありかた、家族構成(村を巻き込む大家族から核家族化へ)、住環境の変化、娯楽の変化、生活へ入り込むデジタル。ずっとおもしろいのに、最後だけがデジタル&スマホ社会は孤立を加速させるから悪、という結論づけ...
めっちゃおもしろかったの!自由な静けさの追求。。。なんて素敵な響き。コミュニティのありかた、家族構成(村を巻き込む大家族から核家族化へ)、住環境の変化、娯楽の変化、生活へ入り込むデジタル。ずっとおもしろいのに、最後だけがデジタル&スマホ社会は孤立を加速させるから悪、という結論づけはステロタイプで残念。デジタルの使われ方も次のフェイズに来てると思いますよ(おわり
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