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小説 津田梅子 ハドソン河の約束 米国女子留学生による近代女子教育への挑戦
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小説 津田梅子 ハドソン河の約束 米国女子留学生による近代女子教育への挑戦

こだまひろこ(著者)

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小説 津田梅子 ハドソン河の約束 米国女子留学生による近代女子教育への挑戦

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社図書編集室
発売年月日 2021/09/28
JAN 9784109102025

小説 津田梅子 ハドソン河の約束

¥1,650

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2021/11/21
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日本の女子教育がどのような過程で立ち上がり、進化していったのか? 津田梅子という人物を通じて当時の雰囲気、事実など臨場感あふれる形で理解ができる本であった。 「小説」という記載があるので完全な事実とは異なっていると思われるが、参考文献を見てもわかるが、作者は非常に多くの文献を丁寧に調べ上げ、小説という形に落とし込んでいる。 途中に出てくる家系図なども大変わかりやすく工夫されており、彼女を取り巻く人物たちがいかなる者であったかを理解させてくれる。 作者の津田梅子に対する尊敬の念を随所に感じることができる力作といえる。 非常に面白い作品だったので備忘録の為にいくつか気になったエピソードをメモ書きしておきます。 気になったエピソード① 米国に8歳という非常に幼い梅子が米国女子留学生の第一号として選ばれた事。 そしてそれを受け入れる米国側の歓待ムード。 このあたりは江戸が終わって新しいものを必死に吸収しようとしている日本と、それを迎える当時の大国としてのアメリカの懐の深さが感じられます。 どちらも新しいものが好きなお国柄の良い面が出ていたと思われる。 気になったエピソード② 美子皇后、ランマン夫人、新島襄、アリス、捨松、繁子、メアリー・モリス、アナ、新渡戸稲造、伊藤博文、ヘレンケラー、ルーズベルト夫妻、、といった数えきれないほどの素晴らしい人との出会い。 やはり、人間んを成長させるのは人との出会いだと思いました。 また、米国の方との交流におけるバックグラウンドには、ジャポニズムという西洋文化に太刀打ち出来る文化、芸術、そして武士道等があったであろう事も誇りに思いました。 気になったエピソード③ 帰国後の憂鬱は、現代社会とも全く同じですね。 先駆的な働きをする者が必ず経験する普遍的な悩みが小説という形で見事に表現されております。 当たり前ですが、梅子も一人の人間なのですね。 しかし、ここでも素晴らしい出会いが彼女を奮起させています。 気になったエピソード④ 驚くほどの米国、キリスト教関連の方からの支援。 私もキリスト教系の学校を出ていますが、昔から父には「キリスト教系の学校は寄付が非常に集まって豊かだ」という話を聞かされておりました。どういうことなのかあまり理解できないでおりましたが、まさにこのあたりが腹落ちするようなエピソードが満載でした。もっとも「キリスト教だから、」という話だけではなくて、梅子と関わった様々な方の奔走があっての事であることは間違いありません。 実は津田塾大学についてはあまり身近なところに感じたことがない学校でした。 しかしながら、こういった形で新しい知識を入れる事によって、これまでとは異なるものの見方ができるようになりました。 面白い作品をありがとうございました。

Posted by ブクログ

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