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図説 新約聖書の考古学 ふくろうの本
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図説 新約聖書の考古学 ふくろうの本

杉本智俊(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/09/24
JAN 9784309763057

図説 新約聖書の考古学

¥2,365

商品レビュー

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2024/12/26
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聖書の話が神話ではなく、考古学的な発掘調査や文書から実際にあったことで、またその場所なども遺跡から同定することができるということで、聖書に描かれている人々が本当に生きていたんだと感動した。 特にペテロとパウロの墓の話が印象的だった。ネロ帝の迫害の頃、60年代後半はローマの北西にあった戦車競技場がキリスト教徒の刑場とされていて、そこに現在サン・ピエトロ大聖堂が立っており、ペテロの墓に納められていた骨が67歳くらいの一世紀の男性のものであることがわかっている。また、パウロの足取りも途絶えているが複数の記事から彼がスペインまでたどり着いたと思われ、ペテロ同様ネロ帝の迫害で殉教したと思われる。ローマの城壁の外のサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂から2002年の発掘調査で「使徒殉教者パウロ」と記された大理石の棺が発見され、2009年にはその棺の中の骨が炭素年代で一世紀のものだと報告された。それって、本当にペテロとパウロの骨って言えるんじゃないか…⁉︎って感動する。 イエスの墓は聖墳墓教会とほぼ確実に同定されていて、他の説、たとえば園の墓説は、一世紀に一般だったロクリ墓ではなくてイスラエル王国時代の、時代的に二、三世紀古いと思われるので違うだとか、タルピヨットの墓説は(なんだかチンギスハン伝説に近い感じがあるけど)骨蔵器オシュアリにイエスとマグダラのマリアの名前があったことを根拠にしているけれどそれだけではイエスの墓の根拠にはならないとか、面白すぎる。 一世紀の遺構が出てきたとかいうとワクワクするね。 それが聖書の記述と合うとか。 聖書では暴君代表のヘロデが、すごく大がかりな宮殿を作ったり遠くから水を引いてたり大規模工事を緻密に行っているのとかは、本当に強大な権力があったんだなあと思う。走れメロスのディオニス的な、人を信じられない王って感じ。 イエスが実在の人物であることも、タキトゥスやヨセフスなど聖書記者ではない人たちが断片的に書き残した史実の記述からわかる。 ルカ福音書にある、キリニウスによる最初の住民登録というのときにイエスが生まれたというのは年代的に合わなくて、アウグストゥス帝の紀元前八年のサトゥルニウスがシリア総督だったときのものを指しているのではないかとか、「最初の」ではなくてキリニウスが総督になる「前の」と訳した方がよいのではないかとか、いろいろ考えられてて面白い。イエスの誕生が西暦の起点となるはずが、最初に算定した六世紀の神学者、ディオニュシウス・エクシグウスが誤ってしまい、実際は紀元前四年にヘロデ王が亡くなるより前だろうと言われているそうだ。

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2023/01/19

烏兎の庭 第七部 1.19.23 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2301.html#0119

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