商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 2021/09/21 |
JAN | 9784652204146 |
- 書籍
- 児童書
道化者
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道化者
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表題作の『道化者』は特に、私小説的。うだうだしてる。 でも、うだうだぐるぐる系の私小説なら、みんな大好き梶井基次郎の『檸檬』とか、日本人作家の作品の方が私的には、しっくりと来て好きだな、と思う。湿度感でしょうか。 『堕ちる』は、ドラマチックで楽しいけど、(その時代にどうだったかはさておき)あまりにもありきたりで結末が見える話だった上に、エピローグ部分が説明的に過ぎて全体を損っている気がした。 「女が今日は愛のために堕ちたって、明日は金のために堕ちるってことだよ」とか言うセリフには、なんかこう、がっくりきた。 そんな余計に説明的に喋らせないで、すぐに「もはや『好青年』の面影はみじんも残っていなかった」で終わらせた方が、「男だって女と同じように堕ちるべきじゃないか」に対する応答としても、読者側に解釈が委ねられる幅があって良いのにと思う。 文豪に失礼かもしれないけど、本人が「未熟」としたデビュー作だったという後書きに、さもありなん、と思てしまった。 『鉄道事故』は好き。事件と共に垣間見られる人間の諸相。 ヘッセは(昔に)結構読んだのに、トーマス・マン読んでないのもねぇー、ぐらいの感じでお試しに読みましたが、きっとしっかり中・長編読まないと駄目なんでしょうね。そのうち気力が出れば。
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2021.12.26市立図書館 新聞の子ども読書欄に載っていたのを見て借りてみた。学生時代の時間がたっぷりあったときに読破した思い出の「魔の山」「ブッデンブローク家の人々」など長編でしられるトーマス・マンの、デビュー作も含む短編集。 「神童」「道化者」「堕ちる」「鉄道事故」「逸話...
2021.12.26市立図書館 新聞の子ども読書欄に載っていたのを見て借りてみた。学生時代の時間がたっぷりあったときに読破した思い出の「魔の山」「ブッデンブローク家の人々」など長編でしられるトーマス・マンの、デビュー作も含む短編集。 「神童」「道化者」「堕ちる」「鉄道事故」「逸話」の5編。 自身の来歴と重なる部分も少なくなさそうな「道化者」は、あ、なんかちょっとわかるぞ、という感じ。「堕ちる」や「逸話」は女性を崇拝した果の悲喜劇で(今なら推し活などと通じる雰囲気も)、これは読んだことがある、ちくま文学全集辺りだろうか、と当たってみたけれど、そこにはみあたらず、新潮社のトーマス・マン全集で読んだのかもしれない。(1年間のNZ研修中、時間だけはいっぱいあって、大学の図書館になぜか揃っていたマンの全集と漱石全集を端から読破していた)
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