商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
| 発売年月日 | 2021/08/10 |
| JAN | 9784758444255 |
- 書籍
- 文庫
あきない世傳 金と銀(十一)
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あきない世傳 金と銀(十一)
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商品レビュー
4.4
138件のお客様レビュー
藍染め浴衣地は江戸中の支持を集めた。しかし宝暦10年江戸に大火が襲う。大火のため、人々の暮らしは困窮する。音羽屋の後妻の結と五鈴屋の幸の対照的な考え方に、幸の商売に対する真摯さと器の大きさを感じます。 元夫の井筒屋惣次が亭主の時と変わって幸や五鈴屋に遠回しにアドバイスしてくれるの...
藍染め浴衣地は江戸中の支持を集めた。しかし宝暦10年江戸に大火が襲う。大火のため、人々の暮らしは困窮する。音羽屋の後妻の結と五鈴屋の幸の対照的な考え方に、幸の商売に対する真摯さと器の大きさを感じます。 元夫の井筒屋惣次が亭主の時と変わって幸や五鈴屋に遠回しにアドバイスしてくれるのが嬉しい。 自分だけの店が儲かればいいという考えではなく商いを見据え、太物仲間皆といっしょに売り出す幸の大物っぷりは惚れ惚れします。 2025年11月30日読了
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このシリーズ、実は、まともに読んでいるわけではない。 きっかけは、NHKで放映していた実写ドラマで、 まるまる一クール見た後、たまたま、手に入った、 七とか、八とか、九を読み、そして、今回たまたま 手に入った十一を読み…。 こんな変則的な見方、読み方をしていると、 途中途中、...
このシリーズ、実は、まともに読んでいるわけではない。 きっかけは、NHKで放映していた実写ドラマで、 まるまる一クール見た後、たまたま、手に入った、 七とか、八とか、九を読み、そして、今回たまたま 手に入った十一を読み…。 こんな変則的な見方、読み方をしていると、 途中途中、忘れてしまうものだが、このシリーズ、 妙に印象に残り…。 まあ、幾度、底に落とされても、這い上がろうとする、 さすが、大阪のド根性もの。 根性以外のなにものでもなく、主人公が踏みにじられれば、 それだけ、読者は沸き立つ、という、不思議なループに 突入する。 この十一は、ことのほか、面白かった。 浅草太物商の心意気、一年に一度、店を訪れる客の 正体、その縁で成功する大きな取引。 そして、相変わらず、太い絆でつながる五十鈴屋の面々。 どこをとっても、面白くないわけがない。 ここまで来たら、本腰いれて、一から集めなおし、 じっくり、読むぞ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
藍染の浴衣地は大成功をおさめるが、幸はこの流行を一時で終わらせないための策を練る。 大火事、綿の不作をきっかけに、幸は浅草太物仲間に型染めの技術を伝授し、共に藍染浴衣の商いをすることを提案する。 今回のサブタイトルは「風待ち篇」ということですが、今までの苦労が報われたような順風満帆な様子が描かれ、五鈴屋を見守ってきた(?)読み手としては大満足でした。 浴衣地の流行を一時のものではなく長期的な定番商品として定着させるために、技術を無償提供して商品も組合仲間で同じものを扱えるようにする。 自分の目先の利益だけを追求するのではなく商い仲間の輪を広げることで、自分たちにも良い結果が返ってくるところがね、読んでて何度も涙が出てきましたねー。 組合仲間たちで綿生産を共同出資しよう!とか、力士の公式ユニフォームの発注やグッズ展開も共同でやろう!とか、みんなウィンウィンの関係で良かったですね…。 利益独占ではなく、人情も大事にして、なおかつ市場拡大してるのが素晴らしい。 しかも、商いの喜びを伝播してくれた五鈴屋に恩返しする形で、組合で呉服も扱えるようにおかみに申請しようという流れが…もうたまらないですね、 残り二巻、また一波乱あるのだろうか…次巻も楽しみです。
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