商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2021/08/06 |
JAN | 9784309418360 |
- 書籍
- 文庫
香港世界
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香港世界
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
南丫島の描写で、南シナ海を遮るものなく見渡せる小山にて、サーっと吹き渡る海風が想起された。あそこの空間は、香港にあって異質で、まさに本書記載のとおり、それ自体が「体験」だと思う。また行きたいな。
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香港へ旅行に行かれる方は、読んでおくと良いと思います。40年ほど前の香港の様子がわかります。その内の多くは、現在も変わっていないように思えます。
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ちょっとハスに構え飄々と、でも隠しきれない愛を覗かせながら都市を描く文体は、どこか懐かしく、文体も文化だなぁと感じさせる。1984年刊なので、書かれている内容は今は変貌を遂げたかつての香港の姿。筆者は香港が変わっていくことをもちろん予感しているが、その想像ともまた違った現代の香港...
ちょっとハスに構え飄々と、でも隠しきれない愛を覗かせながら都市を描く文体は、どこか懐かしく、文体も文化だなぁと感じさせる。1984年刊なので、書かれている内容は今は変貌を遂げたかつての香港の姿。筆者は香港が変わっていくことをもちろん予感しているが、その想像ともまた違った現代の香港への思いを、「文庫本のためのあとがき」の〆で「リンゴ日報廃刊の日に」と凝縮している。印象的だったのは「香港人の素顔」の花嫁の家・新聞少年と、「香港トワイライト」の深圳・九龍城・南Y島。「潮がひくように数百万の人間がいなくなったとき、いまわれわれが香港と呼んでいるあたりは、ふたたび華南の長い自然の海岸線のなかに溶けこんで、容易に見きわめもつかなくなる」そんな香港もまたよいではないか。
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