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縄文里山づくり 御所野遺跡の縄文体験
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縄文里山づくり 御所野遺跡の縄文体験

御所野縄文博物館(編者)

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縄文里山づくり 御所野遺跡の縄文体験

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新泉社
発売年月日 2021/07/27
JAN 9784787721068

縄文里山づくり

¥1,760

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2021/12/29

82ページに「御所野縄文里山カレンダー」が載っている。春夏秋冬の生活サイクルを図化したもので、考古学の読本にはよく掲載される。しかし、今まで見た中で、1番豊かな情報が載っていた。理由がある。 縄文御所野遺跡は岩手県二戸郡一戸町にあり、7.7haの台地から丘陵まで含め、博物館を構...

82ページに「御所野縄文里山カレンダー」が載っている。春夏秋冬の生活サイクルを図化したもので、考古学の読本にはよく掲載される。しかし、今まで見た中で、1番豊かな情報が載っていた。理由がある。 縄文御所野遺跡は岩手県二戸郡一戸町にあり、7.7haの台地から丘陵まで含め、博物館を構えた縄文公園になっている。青森県三内丸山よりも規模は小さいけれども、非常に密度の濃い情報発信をしていて、とても感心した。 御所野縄文里山カレンダーは、御所野遺跡がこれまで果たしてきた「実験考古学」の成果である。木を育て、住居をつくり、縄をつくり、薪を用意し、土器を作成し、木の実を採り、トチノキの実や栗の実を加工し、ウルシを使い、カゴを編んでゆく。 その中で、「あ、こんな工夫をしていたんだ」という私の初めて聴く「発見」が、山のように記されていた。 例えば、雪深い東北では、深く掘り込んだ土付き屋根の竪穴式住居になる。それは知っている。しかし、雪解け時に屋根土が窪みになって、そこから腐ってゆくのを防ぐために、春先に土屋根の叩き締めが必要だということは、初めて知った。 例えば、トチノキの実やクリの実は、そのままではすぐ食べれなくなるので、採取すると直ぐに粉状に加工しなくてはならない。それらは、村の総出の労働力が要ったろう。その他、村総出の労働力は意外に多いということに初めて気がついた。 一般的に、稲作文化が人々の階層化を進ませたと教科書は言う。しかし、一万年もの間、縄文時代に人々は協力しながら村を運営した。リーダーはいたにしても、何故、階層化が進み、国が出来、戦争が始まらなかったのか?私は新たな疑問が湧いてきた。実の粉では、財産の余力など作れなかったからか?それだけなのか?一千年余の弥生時代の間に始まったと言われる「戦争」が、実は最大の戦争(倭国大乱)が「話し合い」で終わったのは、縄文時代の教えがあったからなのではないか?古墳時代、大陸から悪しき思想が、その教えさえも侵食したのではないか? ‥‥などと、私はいろいろと妄想した。

Posted by ブクログ

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