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花束は毒
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2021/07/27 |
JAN | 9784163914039 |
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花束は毒
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読書備忘録884号。 ★★★★。 年末年始神戸図書館本の最後です。 予定通り本日返却! 明日朝東京戻りの本はBOOK-OFFで購入済み! 主人公木瀬芳樹くん。大学生。法学部1年。 芳樹が学生時代に勉強を見てもらっていた真壁研一さんが脅迫されている。 研一は学生時代医学部で普通...
読書備忘録884号。 ★★★★。 年末年始神戸図書館本の最後です。 予定通り本日返却! 明日朝東京戻りの本はBOOK-OFFで購入済み! 主人公木瀬芳樹くん。大学生。法学部1年。 芳樹が学生時代に勉強を見てもらっていた真壁研一さんが脅迫されている。 研一は学生時代医学部で普通にいけば医者になるエリート。それがなぜか大学を中退してインテリアショップの店長をしている。そんな研一が婚約! そして脅迫状が届くようになった・・・。 結婚をやめろ、必ず不幸になる、といった文面の脅迫状が何通も届く。 ひょんなことから、研一の部屋でごみ箱に捨てられていた脅迫状を見てしまった芳樹は、警察に相談しようと説得するが、イマイチ踏み出せない研一。 そこで、芳樹は探偵に相談することにした。 北見探偵事務所。 実は芳樹。中学時代に従兄がイジメられていた過去があり、その時、探偵の真似ごとをしていた先輩の北見理花に助けてもらった過去があったのだ。キュン! そして先輩と名字が同じ北見探偵事務所を訪れた結果、予想通り理花が居た! 脅迫している犯人は誰なのか? 理花先輩に再会して浮かれる芳樹は、探偵に調べてもらおうと鼻息荒く説得するもなかなか首を縦に振らない研一。 だったらと、芳樹は自分が依頼人となって調査してもらうことにした。アホ。これは研一の為じゃなく、自分が理花と時間を共にしたいからだね。 理花と芳樹の調査が始まる! ★ここからネタバレ★ 研一が乗り気にならなかった理由は、4年前に強姦容疑で逮捕され示談で解決したという過去があったから。 だから大学中退したんですね! すなわち、脅迫はその事件の被害者だろうと想像がついたからという構図。調査を開始したら婚約者に自分の過去がばれてしまい、婚約破棄になることを恐れた訳ですね。 ただ、この強姦事件。冤罪です。 理花と芳樹は、4年前の強姦事件の詳細を調べるために、事件のあった街に赴き、当時の関係者に聞き込みを進める。ただ、どうしても分からないのが、当時未成年だった被害者の名前。 それでも、僅かな手掛かりと仮説の組み立てで事件の真相に近づいていく! そして、明らかになる驚くべき真相! 素晴らしいミスリードでした。 途中で、ん?この脅迫状ってもしかして・・・。と、思い始めましたが、そうだとしても何で誰がこんなことする?という感じ。 いやはや、そう来ましたかっ!恐ろしい! 被害者が女子で未成年。そして性被害。 この構図は悪意があれば、最強の武器だね!おっとネタバレが過ぎた! しかし、織守さんってネット画像を見ると女性なんですね! きょうやって名前からしたら男性だけど。 CHATくんに聞いても、Geminiくんに聞いても「織守きょうやさんは男性です」と自信満々の回答をくれるんですが、どうみても女性。まだまだやな!生成AI! さて! 12月19日に神戸出張中にインフルに罹患して、そのまま年末年始神戸在宅勤務モードに入ってしまったことで、手元に本がない!というパニック状態でしたが、無事神戸図書館本4冊とBOOK-FF本で乗り切れました! ほぼ1ヶ月ぶりに明日から東京! また孤独な生活の始まりだ・・・。(T_T)
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織守きょうやのミステリー小説。 第五回未来屋小説大賞を受賞。 法律家を志す大学生である木瀬は、過去に家庭教師だった真壁と偶然再会し、婚約したことに対して何者からかの嫌がらせを受けていると相談される。 そこで木瀬は、中学の時に従兄弟をイジメから助けてくれた先輩・北見理花を思い出し...
織守きょうやのミステリー小説。 第五回未来屋小説大賞を受賞。 法律家を志す大学生である木瀬は、過去に家庭教師だった真壁と偶然再会し、婚約したことに対して何者からかの嫌がらせを受けていると相談される。 そこで木瀬は、中学の時に従兄弟をイジメから助けてくれた先輩・北見理花を思い出し、探偵として調査を依頼する。 北見は、真壁に届く嫌がらせの手紙の差出人を調査する上で、真壁が四年前に強姦事件の被疑者として逮捕されていたことを明らかにする。 さらに、差出人がこの事件の被害者に関する事物だと当たりをつけて調査を行う。そして、犯人と四年前の事件の真実を知ることになる。 以上があらすじ。 以下、ネタバレを含みながら感想。 物語は、木瀬と北見の二人の視点を切り替えながら進む。 父が検察官、祖父が裁判官という法曹界のサラブレッドとして生まれた木瀬は、正義感が強く、人を疑うことを知らない善性の人として描かれる。 対して、北見は目的のためには手段を選ばないドライな探偵として描かれ、二人の「正義」に対する意見の相違が作品の全体的なひとつの軸になっている。 この対比は面白いが、二人のキャラの掘り下げが甘いと思った。 木瀬が、たかが元家庭教師でその後交友がなかった真壁のために執着していることの動機づけが甘いし、彼なりに自分の目指す将来像に疑問がある描写があるものの、最終的な結論は作中には出てこない。 北見も、過去の経験から自分の在り方を見直しており、迷いがあることは示唆されるが、では何のために彼女が探偵業をしているかの意思表示が一切ない。 このあたりのキャラクターの掘り下げの甘さが、読んでいて気になった。 本作の最大の魅力である四年前の強姦事件の真相は仕掛けとして面白いと思った。ミスリードが二重三重に張られており、オチが読めなかったのは良かった。 ただし、この伏線があまりなかったのはマイナス点。演出としても、もう少しかなみの人物像の深掘りはしておいて良かったのではないかと思う。 述べてきたように種々のマイナスはあるが、テンポ良く読めて、オチのクオリティが高いという点でエンタメ小説としては十分だと思う。 また、作者が元弁護士だけあり、捜査の上でのディテールが細かく、説得力がある。 ストーリーの真相は「強姦事件の被害者=女性」というバイアスを使っており、このメッセージ性も評価できる。 この仕掛けも、作者の経験が活きているのだろう。
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2024.12.31 読了 芳樹は憧れのかつての家庭教師・真壁が結婚を前に脅迫されていると知り探偵に調査を依頼するが―― 脅迫状の差出人が判明した時点で四年前の事件の真相はわかってしまったけどそれでも最後まで面白く読めたしめっちゃゾワッとした! ラストは迷うよね…私なら言わな...
2024.12.31 読了 芳樹は憧れのかつての家庭教師・真壁が結婚を前に脅迫されていると知り探偵に調査を依頼するが―― 脅迫状の差出人が判明した時点で四年前の事件の真相はわかってしまったけどそれでも最後まで面白く読めたしめっちゃゾワッとした! ラストは迷うよね…私なら言わないかも。
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