商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/07/20 |
JAN | 9784001160291 |
- 書籍
- 児童書
THIS ONE SUMMER
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近所の図書館で見つけて、原語で読了。 ちょうど数日前にディズニーのインサイド・ヘッド2(Inside Out 2)を観たばかりだったので、思春期の女の子の心の動きや脳内はこんな感じ?と思いながら読んだ。自分にもこんな時期があったのだろうか?過ぎ去っててしまえば思い出しもしないような心の揺れやヒリヒリ感を味わえた。 主人公のRoseよりも、母親のAliceの方に感情移入。子どもからしたら理不尽に思えたことも、自分があの頃の母の歳になってみてわかることもある。でも確かに勘弁してほしいよね。 最後母親が海に飛び込むシーンでは、映画『竜とそばかすの姫』を連想させて、どうかあんなことになりませんように…と祈りながら読み進めた。 「水上で食べるおやつにはリンゴが1番、食べ終わった芯はそのまま放り投げれば魚の餌になる」っていうのがちょっとカルチャーショック。 Jennyはネイティブ・アメリカンの末裔なのかな? 子どもが欲しいのに叶わない。 片や望まぬ妊娠。どちらにしても、ひどく打ちのめされるのは女性ばかり。不公平だけど、仕方のないことなのだろうか。
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これもクロワッサン・ブックガイドから。やっぱ漫画のが良いな~。あと内容も、これそんなに面白いかな?っていう。
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2023.6.16市立図書館 このところ話題作が続くYA向き「グラフィックノベル」。 マリコ・タマキはカナダの日系の作家で、今回はいとこのジリアン・タマキが作画。 原書は2014年刊行で、2015年にすぐれた絵本に贈られるイギリスのコールデコット賞のオナーにグラフィックノベルとし...
2023.6.16市立図書館 このところ話題作が続くYA向き「グラフィックノベル」。 マリコ・タマキはカナダの日系の作家で、今回はいとこのジリアン・タマキが作画。 原書は2014年刊行で、2015年にすぐれた絵本に贈られるイギリスのコールデコット賞のオナーにグラフィックノベルとしてはじめて選ばれている。邦訳は2021年に出て、評判はあちこちで聞いて気にはしていたけど、先日BBCが企画した児童書100選にもはいっていたので、この機に借りてみた。 子どもの頃から恒例の湖畔の別荘地で両親や別荘地仲間とひと夏を過ごす少女の物語。ローズはたぶん12, 3歳ぐらいだろうか、1歳半年下の友だちと過ごす時間、ちょっとギクシャクしている両親との関係、別荘地の雰囲気…今までは無邪気に楽しめたこと、目や耳に入らず気にもとめなかったことが、去年までとはどこか違って感じられて、微妙な気持ちの連続。万国共通こどもとおとなの境目のデリケートで宙ぶらりんな気分や難しさあぶなっかしさが伝わってくるけど、日本の女の子の世界とはずいぶん違うという気もする。 同時にこれはローズの母親アリスの時間のかかる回復の物語でもあった。わたしはむしろそっちがずっと気がかりでページを繰る手が止まらなかった気もする。 多文化共生のカナダ、作者も日系三世ゆえか、さまざまな出自の人や多様な家族がでてくる。日本のマンガでこれに近いテーマの作品、あるだろうか。マンガはそんなにくわしくないけど、あったら読み比べてみるのもおもしろいだろうな…。 グラフックノベルは要はマンガ(コミック)でいいと思うけれど、そうなると日本の漫画作品で児童/YA文学として読まれてもいいものはけっこうありそうな気がする。「メタモルフォーゼの縁側」とか、今読んでる「違国日記」あたりも海外ではグラフィックノベルでいけるんじゃないかしら。
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