商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2021/07/16 |
JAN | 9784408421056 |
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童謡・唱歌の美しい日本語
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童謡・唱歌の美しい日本語
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誰でも聞いたことのある(といってもおれの知らないのも何曲かはあったのだけど)唱歌、童謡、童歌40曲以上について、歌詞と歌詞の分かりやすい現代語、特に難しい語句の解説と時々そこから曲の解釈の話まで。絵がきれいでイメージしやすくて個人的には絵も好き。 音としては知っているけれど、...
誰でも聞いたことのある(といってもおれの知らないのも何曲かはあったのだけど)唱歌、童謡、童歌40曲以上について、歌詞と歌詞の分かりやすい現代語、特に難しい語句の解説と時々そこから曲の解釈の話まで。絵がきれいでイメージしやすくて個人的には絵も好き。 音としては知っているけれど、こんな意味があるのか、と発見するのが面白かった。正直、一応ちょっと言語学を勉強したことのあるおれには「美しい日本語」というタイトルは大嫌いだし、あとは著者は別に何かの専門家というよりはライター、というのもあって全然期待していなかった分かもしれないけど、面白かった。 この夏に合唱、という大学の授業を(オンラインで!)受ける機会があって、そこで20代くらいの人たちの話を聞いたけど、「いーらーかーの波とくーものー波」の「鯉のぼり」を知らないとか、「まつばーらーとおくー」の「海」を知らないとか、ショウカってどんな漢字書くんですか、とかそういう人たちがいて、もうおれは卒倒しそうだったが、先生は冷静で、唱歌や童謡はその頃の日本の風景とか習慣とか言葉とかそういうものが詰まっているタイムカプセルみたいなものだから、それを残していくことは大事なこと、と言っていた。確かに、と思って、この本を読んでみたけど、ほんと先生の言っている通り、全然今と当時が違いすぎて、こういう歌を通して当時の日本のことを勉強する、というのは大事なことなんじゃないかと思ったし、音楽でそういう授業やってもいいのになあと思った。いくつか共通するテーマ(例えば「赤とんぼ」と「ねんねんころりよ」に登場する「ねえや」とか、「故郷」と「椰子の実」のいつの日か故郷に帰らん的な話題とか)があって、当時の時代背景を知っておけば歌い方も変わると思う。 具体的な部分についてはあまりに多いので今回は割愛するけど(それでも印象的なことは「あんたがたどこさ」は実は熊本の歌じゃないかも、とか一月一日の2番はものすごい右な歌だった、とか、「われは海の子」って貧乏さを誇りにする?みたいなのすごいなあとか、ぱっと思い出しても色々あるんだけど)、今音楽を勉強しているおれとしては、歌詞とその解説だけよりも、作曲家とか作詞家とか、歌の背景とか全体の解釈とか、そういうものがもう少し含まれているともっと面白かったのかなあと思うけど、そこまですると取っ付きにくい本になる、ということなのかなあ。曲さえ知っていればすぐに読めるし面白いけど、逆にこの曲を知らない人にとっては、全然面白くない本なのかもしれない。でもおれはこういう数々の歌をどこで知ったのだろうか?学校で習ったばっかりではないと思うのだけど…?という疑問が残る。(22/08/07)
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