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里山奇談 あわいの歳時記 角川文庫
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里山奇談 あわいの歳時記 角川文庫

アンソロジー(著者), coco(著者), 日高トモキチ(著者), 玉川数(著者)

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里山奇談 あわいの歳時記 角川文庫

836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/07/16
JAN 9784041098707

里山奇談 あわいの歳時記

¥836

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2021/10/02

「たけくやしき」「憑物壺」「玉かんざし」の3篇が印象に残りました。 中でも「憑物壺」かなぁ。呪物を扱う恐ろしさと、その存在を受け入れていたということが怖いです。各地の狐憑きの伝承とかは、「憑物壺」の話のような家の存在があったからなんでしょうね。 そういえば、MASTER KEA...

「たけくやしき」「憑物壺」「玉かんざし」の3篇が印象に残りました。 中でも「憑物壺」かなぁ。呪物を扱う恐ろしさと、その存在を受け入れていたということが怖いです。各地の狐憑きの伝承とかは、「憑物壺」の話のような家の存在があったからなんでしょうね。 そういえば、MASTER KEATONで狂犬病を利用した殺人事件の回ありましたね。思い出しました。あの話は、犯人の狂気が恐ろしかったですが、職業にしているという「憑物壺」は、理性があってのことなので、違う怖さです。 狂気は理解できないけど、職業ということになると職務内容はともかく、仕事をする、という行為は理解できてしまうので。 「たけくやしき」は漢字にすると「猛悔しき」とでもなるのかな。そういう言葉があるのならば、勉強不足ですみません。自分が大事にしていることだけど、生活のためにはどうしても後回しにしてしまっている現実。その罪悪感をついて、心の弱さ隙間につけこんでくる言葉を、否定できない不甲斐なさ、もどかしさ。 そんな感情を吹っ飛ばしてくれたのは、守るべき存在でした。感謝です。 遺された想いを昇華させることのできた「玉かんざし」。 こういう話は、やはりいいです。理不尽に失ってしまった人生の心残りを、救ってあげることのできた話は、心に残ります。せめて、ささやかな安らぎを。

Posted by ブクログ

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